繭美{まゆみ}は、麻縄で体をぐるぐる巻きにされ、床に転がされていた。隣には同じ状態の綾音{あやね}が横たわっている。
二人はともに高校3年生で、今日卒業式を終えたばかり。謝恩会の会場を出たところで見知らぬ男たちに拉致され、どこかの家に監禁されている。
しかし、繭美と綾音が犯罪に巻き込まれたわけではない。これは繭美の願望を叶えるための卒業プレゼントなのだ。
繭美には幼少の頃から強姦願望があった。
成長するに従い、その願望はますます強くなり、高校入学後、何度も自分が襲われる計画を試みたが、実行に移す勇気が出ないまま卒業式を迎えてしまった。
高校3年の夏休み、ふとしたことがきっかけで、繭美はクラスメイトの綾音に自分の苦悩を打ち明けた。綾音は軽蔑するどころか、具体的な計画を練り、実行する手はずを整えてくれた。
綾音のプランはこうだ。
親には謝恩会のあと二次会に出席するので帰りが遅くなると言っておく。
謝恩会の会場から駅へ向かうとき、大回りして暗がりのある公園を通る。
そこで若者たちにホルマリンを嗅がされてワゴン車に連れ込まれ拉致される。
監禁された部屋で、セーラー服を着たまま、若者のひとりに犯されて処女を失う。
繭美が綾音に小声で話しかける。
「ねぇ、綾音。大丈夫?」
「わたしは大丈夫よ。それより縛られて痛くない?」
「痛くないわ。きつく縛られてちょっと気持ちいいくらいよ。自分で自分を縛ったことは何度もあるけど、自分ではこんなふうにできないから」
「なんだか楽しそうね。あなた、やっぱり変わってるわ」
「でも、怖いわ。知らない人に襲われちゃうんだもの。いくらお芝居といっても、ホントにヴァージンを奪われるんだから」
「安心して。あなたのリク通り、イケメンの同級生を調達しといたから、きっといい思い出になるわよ。それに私がしっかり監視して、男たちには変なことなんてさせないから」
「綾音、ホントにありがとう。わたし、なんて言って感謝したら…」
そのとき、ドアの開く音がした。
男たちが大声で話しながら入って来た。若い声だ。
男のひとりが、ふたりの傍らにしゃがみ込む。
「よお! おふたりさん、元気ですか~!」
綾音が顔を上げて返事をする。
「なによ。こんなんで元気なわけないじゃない。ダイスケ、はやく縄を解いてよ」
大輔{だいすけ}が繭美に顔を向ける。
「繭美ちゃんだよね。オレ、斉藤大輔。はじめまして。よろしくね。で、ここはオレん家のリビング。親たちは海外旅行中だから邪魔は入らない。防音設備も完璧だから大声出しても外には聞こえない。だから、今日は安心して楽しんでってね」
いま話している男に襲われるかもしれないと思うと、繭美は相手を直視することができない。でも、さわやかな感じの声だし、話し方にも愛嬌があり、緊張が少しだけ和らいだ。
大輔の後ろに立っている若者が自己紹介する。
「繭美ちゃん、ワンバンコ~。オレは伊藤慶太{けいた}。大輔と同じ高校に通ってる高三どぇ~す。綾音とは中学んときからのマブダチ。で、隣にいるのが田中勇一{ゆういち}。勇一もおんなじ学校だよ~」
勇一が黙って会釈する。
強姦ゲームがスタートした。
いま部屋にいるのは繭美と大輔だけだ。綾音と慶太と勇一は退出している。
繭美は厚いペルシャ絨毯の上に寝かされている。麻縄が首下から足首まで絡んでいるため、身動きすることができない。手は脇腹に貼り付き、手首だけがかろうじて動く。下半身も足首が動くだけの状態だ。
「さて、どうやって犯そうかな~。名門・姫百合学院女子高等部のお嬢様をいただけるんだもんなぁ。嬉しすぎて、もう下半身が痛くてしかたないよ。しかも、繭美は処女なんだろ? スゲーよ、ホント。オレも18にしては経験あるほうだと思うけど、姫百合の処女は、さすがに初めてだもんな~」
大輔が繭美の左脇にしゃがんで、セーラ服のリボンを解き、胸元を露出させる。真っ白なシルク製のシュミーズが目に入る。
繭美の腰にまたがって馬乗りになり、シュミーズを鷲づかみにして強引に破ると、ビリビリという音がして簡単に裂けてしまった。
テーマ : 18禁・官能小説
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