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秘密ごっこ(02)


 男は足からスカートを抜いた。ベルトを外すとき、女は腰を浮かせて手伝った。
 下腹部が見えた。薄桃色のボーイレングスショーツを履いていた。前部には色とりどりの百合が咲いていた。ショーツの丈はへそ下まであり、色気はあまり感じないが、逆に明るく活動的な雰囲気が伝わってきて、男の欲情をそそった。
「かわいいパンツだね。百合の花、本当に好きなんだ。でも、コレ、邪魔だからとるよ。いいね?」
 右手で顔を左手で胸を隠した女がコックリとうなずいた。

 男は焦らすようにゆっくりと下ろしていった。足の付け根まで下ろすと、やや茶色がかった恥毛が見えた。
「大事なところが見えてきた。じっくり見せてもらうよ」
 ビーナスの丘はつつましげにこんもりと盛り上がっていた。毛が薄いため地肌が透けてみえる。興奮しているためか少し赤みがかっている。縦筋もはっきりと確認できた。ラビアははみ出していない。

 男の言葉に反抗するかのように、女は両手で素早く恥丘を隠した。男がショーツをさらに下げようとすると、女は股間に力を入れて抗った。男はその様子を微笑みながら楽しんでいる。
「大丈夫。大丈夫だから、その手を離して。このままじゃあ恥ずかしい姿のままだよ。乳首、きれいだね。輝くようなピンクだ。でも尖ってて、とてもイヤラシイ。感じてる証拠だね」
 女は「イヤ!」と叫んで両手で二つの丘を覆った。その瞬間、男はショーツを一気に膝下まで移動させた。
 女は両手でショーツの脇を握って上げようとした。綱引きのような状態になったが、しょせん男の力には勝てない。ショーツは女の手を離れ、足首から抜かれてしまった。これで女が身につけているものはソックスだけになった。

 男は素早く全裸になり、腰を女の太股の間に入れた。女は覚悟を決めたかのように全身の力を緩めた。両手は顔の上にあった。
 男は腹ばいになって女の股間に顔を埋めた。両手で乳房を揉みながら、舌で秘部を撫でまわした。
 低く薄いラビアの内側が湖のようになった。女は太股で男の顔を締め付けた。
「準備ができた。今から入れるよ。いいね?」
 女は無言だった。男はそれを肯定だと理解した。

 男は腰を突き出し、秘口に剛直を当て、そろりそろりと入れていった。
「い、痛い、痛い、痛い!」
 女が悲痛な声を上げた。
 男が動きを停めた。
「もうちょっとだから。我慢できる?」
 女が口を開いた。目尻には光るものがある。
「だ、大丈夫。我慢できる。気にしないで」
 男の挿入が再開された。
 硬度を最大値に上げた肉棒が、狭隘で軟弱な肉道を、トンネルを掘るように突き進み、しばらくして最深部に到着した。
「全部入ったよ。痛くないかい?」
 女が目を瞑ったまま答えた。
「うん、もう大丈夫。ちょっと痛いだけ。気にしないで」

 男が肩脇に肘をついて女の唇を奪った。女は両手を男の首に回して積極的に応じた。二人の舌がツイストを踊るように跳ねまわる。
 顔を上げた男が女の瞳を見つめてささやいた。
「動かすよ。ゆっくりだから安心して」
 女は両腕に力を入れ、男の硬い唇を奪った。
 
 男は女の背中に両手を回した。そして、分身を引き抜いたり差し入れたりした。
 何度も繰り返すことで、肉襞の抵抗はかなり弱まった。それにともない、女の感度も上がった。「うんうん」という低く苦しそうな唸り声が、いつのまにか「あんあん」という子犬が鳴くような甲高い喘ぎ声に変わっていた。
「気持ちよくなってきた?」
「うん。気持ちいい。これなら大丈夫かもしれない」
「そ、そう? じゃあ二人でいっしょに上りつめよう!」
「そうね。私も頑張る」

 男が女をリードした。女の高まりに応じてピストン運動の速度を上げた。
 膣内の抵抗はもうほとんどなかった。それどころか、肉襞がねっとり絡みつくようになり、陰茎の表面を優しく刺激して男を爆発へと誘った。
「いや、いや、いやっ」
 女が声を出しはじめた。否定の言葉だが、それが歓びの表れなのは体の反応から火を見るより明らかだ。
 男はいまだと思った。
「出すよ。いいね?」
「いや、いや、いやっ」
「あ、で、出る!」
「いやよ。いや、いや。いや~」

 男の背中が反り返り、分身が精を解き放った。
 秘口の中が愛で満たされたことを、女は下腹部で感じた。

 しかし、このとき、二人は気づかなかった。
 神聖な行為だ第三者に覗かれていたことを。


テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

  PROFILE
豪円寺 琢磨
(Gouenji Takuma)

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 移転先は下記のアドレスです。

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