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歪形の家族性活(20)


 祥子は美代といっしょに視線を落とした。
 義母の股間には、あるはずのないモノが生えていた。
 義娘は驚きのあまり二の句が継げない。
 義母が小悪魔のような表情を浮かべて自慢げに説明する。
「今日はじめて使うのよ。ご主人様のモノにそっくりでしょう? じつはコレ、ご主人様のモノが大きくなったときに型をとって作ったものなの」
 美代がおもむろに立ち上がって、黒光りする模造ペニスを祥子の目の前に差し出す。シリコン製のディルドは両脇と股間に通された幅広の革バンドで美代の下腹に固定されている。
「祥子さん、このまま入れると痛いから、舐めてよく滑るようにしてくださらない?」
 祥子は言われるがまま、疑似ペニスを舌を使って舐めてゆく。
 よく見ると、確かにそれは作造そのものだった。表面を走る血管まで見事に再現されている。
 一般的にペニスバンドといえば、陰茎しか付いていないものだが、美代の持ち物には陰嚢や陰毛まであり、まさに“作造の分身”であった。

「痛かったら遠慮なく言ってね」
 仰向けに寝た祥子の腰下にクッションを入れ、両膝を持って下半身をゆっくりと突き出す。
 作造の分身が花芯に触れる。
「お、お義母様、こ、怖いです」
「大丈夫よ。いつも愛していただいているモノなんだから」
「で、でも…」
「痛いの?」
 娘が目をつむったまま無言で首を左右に振る。
 母がゆっくりと腰を落としてゆく。
「あ、あぁー」
 娘の口から嬌声が発せられる。
 腰を落としきった母が娘の薄い肩をつかんで濡れた唇を犯す。
「祥子さん、全部入ったわよ。どう? 痛くない?」
 舌を絡め合いながら娘が返事をする。
「だ、大丈夫です」

 祥子は不思議な感じがしてならなかった。
 自分の膣内に押し込まれているのは無機質なディルドなのに、まるで作造に犯されているような錯覚に陥った。膣壁が受ける圧迫感や子宮口への刺激は、まさに作造そのものだった。
 しかし、いま自分を犯しているのは、敬愛してやまない義母なのだ。
 ということは、義父と義母に、同時に犯されている?
 祥子の頭は混乱した。

 美代が上半身を起こして祥子の太股を抱え込む。
「さぁ、動かしますよ。見よう見まねだから、意見があったら遠慮なく言ってね」
 義母の細い腰がゆっくりと前後に動き、醜悪な作造の疑似分身が出たり入ったりする。
「どう? 気持ちいい?」
 義娘が素直な感想を述べる。
「はい、気持ちいいです。お義母様、ありがとうございます」
「そう、それはよかった。じゃぁ、逝けるわね」
「はい。なんとか…で、でも…」
 義母が怪訝な顔をして尋ねる。
「でも何なの?」
「お義母様、スミマセン。も、もっと速く動かしてもらってもいいでしょうか?」
 義母がニッコリと笑う。
「なんだ、そんなこと? ええ、いいわよ。もっと激しくすればいいのね」
 ストロークが速く深くなり、花芯から肉を捏ねるような淫声が漏れはじめる。

 祥子は逝けるような気がし、自らも積極的に動く。
 左手で勃起した乳首を痛くなるまで捻り、右手で陰核を激しく擦る。
「お、お義母様…」
「祥子さん、逝きそうなの?」
「は、はい…」
「うれしいわ。私で逝ってくれるのね」
「は、はい…」
 祥子に絶頂の波が訪れる。
「あっ、あうっ、い、逝きそうです…」
 美代が長い黒髪を振り乱しながら腰を激しく打ちつける。
「祥子さん、逝って、逝って。逝ってちょうだい!」
 眉間に皺を寄せた娘が、母の腕を強く握り、全身を痙攣させる。
「い、逝く~」
 この日何度目かの絶叫が部屋中に響き渡った。

 腰の動きを停めた美代が、ディルドを挿入したまま倒れ込み、祥子の髪を撫でながらキスの雨を降らせる。
「祥子さん、よく頑張ったわね」
「お義母様、ありがとうございました」
 開かれた瞳から涙がこぼれ落ちる。
「どうしたの? 辛いの?」
「いえ、逆です。嬉しいんです。お義母様で逝くことができて。で、でも…」
「でも、何?」
「私だけ気持ちよくなってしまって…」
「それなら大丈夫よ。ちゃんと用意してあるから。ちょっと待っててね」

 しばらくして美代が戻ってきた。ショッキングピンクの物体が右手に握られている。
「さあ、これで愛してちょうだい」
「こ、これは何ですか?」


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豪円寺 琢磨
(Gouenji Takuma)

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