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愛妻の特殊按摩体験(4)


 島田さんが手を動かしながら妻に話しかけます。
「かなり肩が凝ってますね。バリバリですよ。どうですか? 強すぎませんか?」
 顔を横に向けた妻が怯えたような小声で答えます。
「いえ、四十肩なんで、このくらいでちょうどいいです」
 島田さんの手は肩から肩甲骨、肩甲骨から背骨、背骨から腰骨へと徐々に下がってゆきます。
 本格的な指圧マッサージを受けるのはこの日が初めてだったのですが、本当に気持ちよくて寝てしまいそうになったそうです。

 島田さんがふくらはぎのところで馬乗りになり、臀部のマッサージを始めます。
(尻を触った!)
 私の愚息がピクッと反応します。
 ガウンの上からお尻をやんわりと揉んでいるだけなのですが、このあと太股の内側に手が差し込まれるのではないかと想像したからです。
 しかし、島田さんの両手はあっさりと下へ移動し、太股とふくらはぎをていねいに揉みほぐしてゆきます。
 私はこのとき、自分に驚きました。
 他人と性交する妻を見たいという願望がやっと叶いそうだというときに、“妻の貞操を守りたい”という相反する感情が沸き起こったからです。
 妻はというと、このとき、あまりの心地よさに何も考えていなかったそうです。ビデオを見返すと、確かにそのような表情をしています。

 島田さんがベッドから降ります。
「指圧マッサージは以上です。奥様、お体のほうはほぐれましたか?」
 妻が頭を少しもたげてお礼を言います。
「はい、とても気持ちよかったです。ありがとうございました」
 時計で確認すると40分が経過していました。
 サイドテーブルでアロマオイルがたかれ、バラの香りがベッドを包みこんでゆきます。
 後で調べたのですが、ローズの香りには、女性ホルモン調整、子宮強壮、月経促進、催淫などの作用があるようです。
「これからリンパマッサージに入ります。着ているモノをすべて脱いで仰向けになってください。私は水分補給してきます。あっ、ご主人、このタオルケットをかけてあげてください」
 島田さんはそう言い残して、ラウンジテーブルへ向かいました。
 AV男優ではない本物のマッサージ師はどうやって女性客の下着を脱がすのだろう? 常々疑問に思っていたのですが、なるほど、こんなやり方なんだと妙に感心しました。

 島田さんの姿が見えなくなったのを確認して、心中ドキマギしながら妻の意向を尋ねます。
「貴子、どう? このまま続けても大丈夫?」
 妻が寝返りを打ちながらけだるそうに返事をします。
「うん、大丈夫。あの先生うまそうだから」
 このとき私は“うまそう”に別の意味を感じ取ってしまいました。
 もちろん、エステ慣れしている妻は“施術が上手”だと言ったのですが、動揺していた私は“肉体が美味しそう”という意味にとらえてしまいました。
 私が言い出したことですから、もちろん期待も膨らんでいましたが、いざ始まってみると、どんどん不安が大きくなり、一瞬ですが“撤退”という文字が脳裏に浮かびました。
 しかし、妻はさっさと下着を脱いで上向きに寝転びます。
(もうやるしかない)
 妻の積極的な姿を見て、覚悟を決めました。
 恥ずかしい部分を覆い隠すようにタオルケットを掛けてあげました。

 (オマエはそんなにヤラレたいのか)
 言い出しっぺのくせに見当違いの不満を募らせていたのですが、実はこのとき、妻は不安でいっぱいだったのです。
 夫以外の成人男性に直接肌を触れさせるという行為に対して、妻は恐怖に近い不安を抱いていたそうです。だからこそ、あえて平静を装い、急いで全裸になって後戻りできないように自分を追い込んだのです。
 後日の愛妻曰く、「期待値マックスの顔をしているあなたを見て、希望を叶えてあげるしかないと思った」。

 しばらくして島田さんが戻って来ました。
 心を落ち着けようと、オイルを手にまぶしている島田さんに質問します。
「今日はどんなオイルを使うんですか?」
 島田さんが手を止めずに説明します。
「このような日にピッタリのアロマオイルを使わせていただきます。イランイランというエッセンシャル・オイルをスイートアーモンド・オイルで希釈したものです」
 ピッタリという言葉がひっかかり、後でネットで調べたのですが、カナンガ油とも呼ばれるこのイランイラン、催淫作用が高いことで有名なんですね。インドネシアでは新婚初夜の部屋にイランイランの生花をばらまいておく習慣が今でもあるそうです。
「なんだか甘い香りですね」
「エキゾチックでしょう? ローズとの相性もバッチリなんですよ」
「そ、そうなんですか?」

 振り向いた島田さんが、私の目を見て意思確認をします。
「永田様、始めさせていただいてもよろしいですか?」
(いよいよ始まるんだ)
 私は、唾を飲み込み、コックリとうなずきます。
 事前の打ち合わせでは『一般的なリンパマッサージを施したあと、バストを揉んで性的快感を高め、本人が拒否しなければ下半身を手で刺激し、それでもまだ拒否しなければ男根を差し出して反応を見る』ということになっていました。
 果たして、愛妻はどの段階で拒否権を発動するのでしょう?
 それとも、夫の念願を叶えて、最後まで無抵抗でいるのでしょうか?


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豪円寺 琢磨
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