一枚の布になったショーツをお尻の下から引っ張り出し、繭美の目前に晒す。
「おい、見てみろ。ここが濡れてるだろ。オマエがスケベーな証拠だ」
目を閉じたまま横を向く。顔が真っ赤になるのを感じる。
「おい、見ろって言ってんだよ!」
ナイフの刃先で頬を何度も突く。繭美が正面を向いて薄目を開ける。
目の前にクロッチがある。大きなシミができている。わかっていたことだが、あらためて自分の目で見ると、やはり恥ずかしい。恥ずかしくてしかたがない。
さっきまでショーツだったシルクの布が、繭美の顔の上にはらりと落ちる。
「ニオイを嗅いでみろ!」
甘酸っぱくて嫌らしい臭いがする。初めて嗅ぐアソコの臭い。恥ずかしさで体が痺れる。子宮がムズムズする。
やっとのことで、頭を振って顔から外す。
「感想は?」
「は、恥ずかしい…」
大輔が布をひらひらさせながら笑う。
「どうだ? 自分のラブジュースのニオイは」
両手で太股を押さえ、鼻孔を膣口に近づける。
「んん~、ヴァージンの香りがする」
股間に気配を感じた麻美が腰を振って抵抗する。
「いやっ、見ないで、見ないで…」
大輔が両方の親指を使って秘部を開く。ラビアは小さくて薄い。毛はまったく生えていない。
クリトリスが包皮から顔を出し、赤く膨らんでいる。
その下には点のような小さな穴がある。尿道口だ。
その下には湿り気を帯びて充血したヴァギナがあり、閉じた状態で伸縮を繰り返している。
さらにその下にはアヌスがあり、いまは固く門を閉ざしている。
「きれいなオマンコだ。こんなきれいなの初めて見たよ。ちょっと舐めてもいいかな?」
大輔の衝撃的な発言に、繭美は絶句した。切れ切れの言葉が、脳裏に浮かんでは消える。
指で撫でるならともかく、口をつけて舐めるなんて…きっと汚いのに…ソープで洗っては来たけど…見られているだけで恥ずかしいのに…でも褒めてくれた…股が熱い…出そう…いやっ~…見ないで…はやくして…お願い…お腹が痺れて我慢できない…。
大輔が楽しげに実況中継する。
「お~、ラブジュースが出てきました。尻の穴に垂れていきます。
凄いな~、ひくひくしてる。この中に処女膜があるのか? あるんだな。
クリちゃんも頭を出してます。けっこう大きいです。
オマエ、オナニーのしすぎだぞ。こんなきれいなマンコしてるくせに」
大輔が秘豆を口で吸う。
「ひ~!」
繭美が悲鳴を上げる。誰にも見られたことのない成長した肉芽が、視姦され、触姦される。
大輔が愛おしむかのように、ていねいにていねいに舐める。
「あんっ、あんっ、あんっ、あんっ」
刺激的な快感が処女の下腹部に広がる。
あぁ~逝ってしまう…恥ずかしいけど…達してしまう…熱い…お腹が熱い…痺れる…お願い…逝かせて…逝く…逝きそう…
突然、大輔が顔を離した。
「まだ逝かせね~よ。残念でした。ぜひともオレのチンチンで逝ってもらわないとな」
立ち上がってベルトを外し、綿パンを下ろす。グレーのトランクスの前が大きく膨らんでいる。黒いシミもできている。
半逝き状態の繭美は、股を閉じて太股を擦り合わせる。本当は自分の手でしたいが、縛られていてどうすることもできない。
大輔が脱いだトランクスを繭美の顔の上に落とす。小便と干物が混ざったオトコの臭気が鼻孔を襲う。
これが男の人のアソコの匂いなのね。あぁ、とうとう襲われる。私の大切なモノが、知らない男に奪われてしまう…
自分が強く望んだこととはいえ、それがいざ現実のものになろうとすると、やはり恐怖が先行してしまう。
期待と不安。単純にいえばそんなところだが、自分でも表現しようのない複雑な感情が頭の中で渦巻く。
男性に襲われて、ヴァージンを奪われて、私の体はどうなってしまうのだろう? 私の心は大丈夫なのだろうか?
身も心も壊れてしまったらと思うと、やはり怖い。
いまなら綾音を呼んで中止することもできる。でも、いまやらなければ、抱きつづけてきた願望を叶えることはできないし、これからもできないだろう。それに、計画実行に奔走してくれた綾音に申し訳が立たない。
今日は安全日だし、綾音がアフターピルを持っているから、避妊しなくても妊娠する心配はない。
やっと夢が叶うのだ。他人には理解できない変態じみた夢だけど。これで自分を解放することができる。自縛から逃れられる。
誰だって、初めての時がある。初めての相手がいる。それがちょっと変わった環境で、愛する男性ではないというだけで、するという行為自体になんの変わりもないのだから。
麻美は決心を固めた。
そして、静かに待った。
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