2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

秘密ごっこ(23)


 二人は独立上映系の映画館にいた。
「この映画はボクの大好きな小説が原作なんだ」
「そうなんですか。楽しみです」
「うん。ドイツ映画だから難しいところもあるけどね。高尚な純愛を描いたラブストーリーとしては秀逸だよ。全編モノクロっていうのが、またいいんだなぁ」
「先生、観たことあるんですか?」
「ああ、何度も観たよ。でも、何回観ても飽きないんだ」

 館内が暗くなりCMが始まったが、客席は20程度しか埋まっていない。しかも、最後尾の中央に座る二人の周りには誰もいない。
 映画が始まって10分ほどたったとき、咲良が雅也の上腕部をつかんだ。
「先生、やめてください。映画に集中できません」
「いいから、気にせず、映画を楽しみなさい」
 咲良の下腹部から、機械音が出ている。
「で、でも…」
「映画に集中しなさい」
「そ、そんなの無理です」
「ワガママな子だ。じゃぁ、ローターはとってあげるから。じっとしてなさい」
 雅也が席を立ち、咲良の前にしゃがみ込む。フレアスカートをめくって粘着テープを剥がし、ローターをクリトリスから離す。
「ふう~」
 寝転ぶように浅く座った咲良が、安堵の声を漏らす。
 しかし、雅也はローターをアナルプラグの取っ手に差し込む。今度は振動がアヌスに伝わる。
「えっ! 何したんですか? あっ、変な感じ。い、イヤです」
 雅也が席に戻る。
「これなら気持ちよくならないから、映画に集中できるだろう?」

 咲良の我慢は、30分が限界だった。
「先生、もうダメです。お願いですから、とってください」
「感じちゃってるの?」
「よくわかりません」
「お尻のマッサージだと思えばいいじゃないか」
「お腹が変なんです。なんだかモヤモヤするんです」
「逝きたいってこと?」
 咲良がコックリとうなずく。
「ホント。君はワガママだなぁ。じっとしてるんだよ」
 雅也が咲良の服を脱がしにかかる。
 咲良が小声で抗議する。
「い、イヤです。先生」
「暗いし誰もいないから大丈夫だ。おとなしくしてなさい」

 雅也が横から手を伸ばして、全裸の咲良を優しく愛撫する。
 右手でクリトリスを、左手でバストを責める。アヌスへの振動もあいかわらずだ。
「い、逝きます。逝く、逝くっー」
 咲良があっという間にアクメに達する。料亭で得た快楽の種火がまだ残っていたため、いつもより速く上りつめることができたようだ。
「今度は自分で逝きなさい。逝くまで服は返さないから。はやくしないと、映画が終わっちゃうぞ」
 咲良が一所懸命、自慰にふける。公衆の面前で裸を晒すわけにはいかない。最悪の場合、警察に突き出されることも考えられる。
(咲良、咲良、はやく気持ちよくなるのよ。はやく、はやく、逝くのよ)
 股間に意識を集中する。肉芽を激しく擦り、乳首を強くひねる。快感が全身を駆け巡る。
「うーん、うん、うんっ」
 20分ほどでオルガスムスを得ることができた。

 咲良が息を切らしながら哀願する。
「はあ、はあ。ふ、服を返してください」
 咲良が服を着終わったところで、上映が終了した。
「ギリギリだったね。危なかった」
 咲良が拳を握って雅也の胸を叩いた。
「もう、もう、もう、もう! 警察に連れて行かれるところだったじゃないですか」
 雅也が口づけして、咲良の文句を封じる。
「いや~、スリル満点だった」
 咲良が唇を尖らせる。
「もうこんなこと最後にしてください」

 二人は映画館を後にして駅へ向かった。
「先生、変な音、しません?」
「ローターは外してあげたじゃないか。自分で持ってるだろう?」
「はい、それは…で、でも、チンチンって聞こえてきます」
 二人が立ちどまる。
「音なんかしないよ」
「んー、しませんね。おかしいなぁ」
 また歩きはじめる。
 咲良が叫声を上げる。
「あっ! 下です。私の下から音がします」
「あぁなんだ。それのことか」
「それって、何ですか?」
「鈴だよ、鈴。鈴をプラグに付けておいたんだ。だからスカートの中から音がするんだよ」
 咲良が腰を振る。
「あっ、ホントだ。って、先生、イタズラはやめてください!」
「イタズラなんかじゃない。これも調教のひとつなんだよ。恥ずかしくないかい? お尻で鈴を鳴らして。お尻にプラグが埋まっていて、そのプラグから鈴のシッポが生えていて、リンリン、リンリン、音を立てながら歩いてるんだぜ」
 咲良の顔が真っ赤になる。
「なっ、恥ずかしいだろう? 今日はその格好のまま家に帰るから。いいね?」
 咲良が厚い胸に顔を埋める。
「そんな~恥ずかしいです。外してください。お願いです」
「ダメに決まってるだろ。さぁ、帰ろう。遅くなっちゃうぞ」


関連記事

テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

コメントの投稿

非公開コメント

  PROFILE
豪円寺 琢磨
(Gouenji Takuma)

 サイトを移しました。
 移転先は下記のアドレスです。

 http://seiai.sakura.ne.jp/blog/

  CATEGORY
 PR