Tシャツ姿の信治が、リビングルームで朝の情報番組を観て寛いでいる。大股を広げてソファに浅く腰掛け、下には何も履いていない。
その足下では、全裸の里穂が股間に顔を埋めている。けむくじゃらの太股に手をつき、艶めかしい目尻から涙をこぼしながら、頭を前後に振ってイラマチオをしている。
「よし、跨がっていいぞ」
ヨダレまみれの貴婦人が、口元をぬぐいながら静かに顔を上げる。
「はい、お情け、ありがとうございます」
そう言うと、立ち上がってソファに乗り、手慣れた手つきで肉棒を蜜壺に導く。
いきり立った剛直を体内に収めた夫人が、両腕を太い首に巻きつけて愛する男を見つめる。
醜男がフレンチキスで答える。
「あの3人はどうだった?」
夫人が整った顔を横に向ける。
「どうだったって言われても…」
「年下のピチピチで興奮しただろう?」
「そんなことはありません」
「本当に?」
「ホントです。年の離れた弟のような若い人たちに責められるなんて…」
「じゃあ、いつものオッサンたちのほうがいいっていうのか?」
「そ、そういうわけじゃないですけど…」
双臀に手を当てた男が腰を突き上げると、女の濡れた唇の隙間から歓びの嗚咽が漏れる。
しばらくして、腰の動きを停めた主が命令する。
「ほらっ、今度は自分で動いてみろ!」
女奴隷がゆっくりと細い腰を前後に揺すりはじめる。
「新入社員が嫌っていうなら、今度は学生を連れてきてやろうか? 妙齢の人妻とセックスできるって言って誘ったら、たいがいのヤツはのこのこついて来るぞ。どうだ?」
眉元を歪めた婦人が、腰を揺らせたまま答える。
「そ、そ、あうっ。そ、そんなのイヤです…」
「どうして? 十代の男なら、入れっぱなしで何回でも逝かせてくれるぞ」
女が厚い胸に顔をつける。
「私は、信治さんだけで満足なんです」
ニヤついた顔の男が耳元に口を寄せてささやく。
「でも、オマエのイヤらしい体は、たくさんの男を求めてるだろう?」
胸から頭を離した女が、にらむようなまなざしで抗議する。
「そ、そんな体にしたのは、いったいどこの誰なんですか?」
「おお、今日の里穂は怖いなあ。じゃあ、今回のご褒美に正常位で愛してやろう」
満面の笑みをたたえた女が目を輝かせながら確認する。
「ほ、本当ですか?」
「ああ、本当だ」
信治は繋がったまま2階の寝室へ移動し、スローセックスで里穂を絶頂へ誘った。
はじめて普通に抱かれた里穂は、これまで感じたことのなかった信治の愛を体全体で受けとめることができた。
汗だくの男が余韻に浸っている女の頭を撫でながら尋ねる。
「里穂、今日は旦那の頼まれ事で出掛けなきゃいけないんだろう?」
美人が甘えた声で応える。
「ええ、そうなんです」
醜男が優しく頬を撫でる。
「なら、先に出ていいぞ。合い鍵を持ってるし。俺は適当な時間になったら勝手に出掛けるから」
他人妻が微笑む。
「そうですか? じゃあ、お言葉に甘えて。そうさせていただきます」
身支度を調えた里穂が外出すると、入れ替わりに男が家に入って来た。
信治が嫌らしい目つきをして笑う。
「おお、今回も楽しめたか?」
長身のヤセ男が、真顔で答える。
「まあまあだ」
「オマエはいつも『まあまあ』しか言わないなあ。まあいい。動画のデータはビデオカメラのハードディスクの中に入ってるから、勝手にコピーしてくれ」
「わかった。いつもすまない。これでも感謝してるんだ」
「2階の書斎で観るのか?」
「ああ、隠しカメラの映像も確認したいからな」
信治が呆れたように言う。
「オマエはホント、マニアだよな。感心するよ。部屋だけじゃなく、風呂場や廊下にも置いてあんだろう? 俺には理解できないよ」
神経質そうな男が、ぶっきらぼうに答える。
「いいじゃないか。僕の趣味なんだから」
にやけた顔の親友が忠告する。
「でもなあ、趣味もここまで行くと、ほとんど犯罪だぞ。わかってるのか?」
「そんなこと知ってるさ」
信治が肝心なことを確かめる。
「で、いつ里穂の前に姿を現すんだ?」
気むずかしそうな男がはじめて笑顔を見せる。
「明後日の午後10時でどうだろう?」
太った間男が歓喜に堪えられず大声を張り上げる。
「もちろん! 大丈夫だ! 楽しみにして待ってるぞ!」
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