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家庭内輪姦の果て(10)


 リビングルームに初々しい朝日が差し込んできた。遠くから小鳥の可愛いさえずりが聞こえてくる。
「おうっ、もう朝か。おいっ、近藤。もう離れろ。里穂、朝飯の支度をしてくれ」

 入浴して普段着を身にまとった里穂が、ダイニングでかいがいしく朝食の用意をする。
 ダイニングテーブルに、トースト、ハムエッグ、野菜サラダ、コーヒーが並べられてゆく。
「里穂、お前も座っていっしょに食べなさい」
 4人の男と1人の女が仲良くテーブルを囲む。信治の隣に里穂が座り、向かいに蓮、左右に優斗と琢海が腰掛ける。

 すっかり里穂に惹かれてしまった蓮が、興味津々な様子であれこれ尋ねる。
「里穂さん、誰にエッチされても気持ちよくなるんですか?」
 薄化粧を施して気品を増した夫人が目を伏せ、うつむきかげんに答える。
「恥ずかしいんですけど、イエスです」
 蓮が思わず身を乗り出す。
「それって、いつ、どこでもって感じですか?」
「今はそうです。でも、始めからそうだったわけではありませんよ。なんとか今は慣れたっていう感じです」
「慣れるもんなんですか?」
「ええ、私の場合は、なんとか。ただ、信治さんに言わせると、私はレアケースらしいです」

 コーヒーカップを持った蓮が、食べるのも忘れて質問を続ける。
「誰でものところにこだわるんですけど、たとえば琢海みたいなヤツでも、絶対生理的に受け付けない男でも、抱かれてしまったら逝っちゃうんですか?」
 首筋を赤らめた婦人が、隣の男をちらっと見てから口を開く。
「信治さんの望むことであるのなら、なんとか我慢することができます。だから、どんな相手でも、信治さんが選んで来た人なら、なんとか受け入れることができるんです」
「我慢して、感じる。そういうことですか?」
「たぶん、そんなところだと思います」
「でもふつう、女の人って、嫌って思ったら絶対感じないでしょう? 僕の友達や知り合いはみんなそう言ってますよ」
 表情のない人妻がゆっくりと首をひねる。
「そうなんですか? 私は友達とそんな話をしたことがないから」
「ホントに感じてるんですか? 部長のために気持ち良くなった振りをしてるんじゃないんですか?」
 今度は首を左右に振る。
「いいえ。お恥ずかしいんですけど、本当なんです。私を見ているんですから、おわかりなんじゃないですか?」
「そこまでできるって、それは愛なんですか? 惚れてるってことですか? 失礼ですが、部長は見てのとおりの方ですが」
 オンナの口調が強くなる。
「外見は関係ないです! あくまで心の問題ですから」

 里穂の答えに更なる興味を抱いた蓮が、新たな疑問をぶつける。
「なるほど、参考になります。なら、旦那さんのことはどう思ってるんですか?」
 しばしの沈黙後、淑女の口からかぼそい声が漏れる。
「…そ、それは…も、もちろん愛してます…」
「ということは、部長との恋愛ごっこは、“夫が単身赴任中の火遊び”ってことですか?」
 膝に手を置いた夫人が、何度も頭を振って否定する。
「違います、違います。けっしてそんなわけではないんです」
「だって、おかしくないですか? そうすると、二人の男を同時に愛してるってことになっちゃいますよ」
 オンナが赤らんだ顔をオトコに向ける。
「こ、これには、深い訳があるんです」
「二股かけてもいい事情って、いったい何なんですか? 教えてください」
 婦人がまた下を向いて口ごもる。
「そ、それは…」

 ここで、信治が話を遮って助け船を出す。
「今井、もうそのへんでいいだろ。それよりオマエたち、もう出ないと遅刻するぞ」
 冷静さを取り戻した蓮が、冷めたコーヒーをすすりながら上司に尋ねる。
「で、部長はこれからどうするんですか?」
「俺は重役出勤でいいんだよ。午前中に立ち寄るところもあるしな」
 場の空気を読んだ優斗が、席を立って元気よく答える。
「わかりました。それでは先に行かせていただきます」
 人妻に未練たらたらの琢海は、なかなか立とうとしない。
「あのー、里穂さん、また来てもいいですか?」
 困惑の表情を浮かべた婦人が、隣で煙草を吹かしている男を見る。
「俺の許可なく来たらダメだ。当たり前だろ。勝手に訪ねたら会社を首にするから。いいな?」
 琢海が慌てふためく。
「部長、冗談に決まってるじゃないですか。ひとりで来たりなんかしませんよ。そんなこと、するわけないじゃないですか」
 優斗が琢海の袖をつかむ。
「もう行かないと、ホントに遅刻するぞ」


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豪円寺 琢磨
(Gouenji Takuma)

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