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家庭内輪姦の果て(8)


 信治、蓮、優斗の3人がソファーに座って続きのビデオを観ようとしている。元の位置に戻されたテーブルには酒と肴が並べられている。
 ビデオに興味のない琢海は、意識がもうろうとした里穂をソファーに寝かして好き勝手に弄んでいる。

 蓮がグラスにビールを注いで上司に手渡す。
「部長、このときの話を詳しく聞かせてください。僕、すごく興味があるんです」
 信治が一気に飲み干す。
「おお、いいぞ。なにが聞きたいんだ?」
 大男に犯されている婦人を横目にしながら、興奮した蓮が懇願する。
「全部です。なるべく詳しく教えてください。お願いします!」
 信治がまんざらでもない顔をする。
「しかたのないヤツだなぁ。じゃぁ、話してやるか」


 この話は、ある人物から人妻の調教を依頼されたところから始まるんだ。
 ある人物というのは、まあ昔からよく知っている、要するに幼馴染みなんだが、そいつが“仲の良い人妻を預けるから輪姦調教してくれ”って頼んできたんだ。
 その男は俺が若い頃からやってきたオンナ絡みの悪事をすべて知ってるから、こういったことには俺が最適だと考えた、というか、他の男は思い浮かばなかったんだ。
 なにしろ、品行方正を絵に描いたような真面目一徹の男だからな。

 俺は心を動かされたが、すぐに誘いに乗ったわけじゃないぞ。そいつのことは信用していたが、こんなウマイ話、そうめったにあるもんじゃない。そうだろう?
 幼馴染みも騙されていて、いざ頂こうかというときにヤクザの美人局が出てくる、なんてこともじゅうぶん考えられる。
 だから俺は、その女のことを根掘り葉掘り聞き出したうえで、本人に直接電話を掛けて話までしたんだ。もちろん、調教依頼の事は伏せてな。
 電話の声だけですぐにイイ女だってわかったよ。声のトーンがとても上品で、いかにも良い所の奥様って感じの話し方だった。受け答えも素直で、世の中を信じて疑わないウブな感じが伝わってきたよ。

 それでまあ信用できるってことになって、依頼を請け負うことにしたんだ。もちろん、無料で。
 ただ、ひとつだけ面倒くさい条件があってな。一部始終を映像に収めてほしいって言うんだよ。
 オレはプレイに集中したいタイプだし、写真やビデオを撮る趣味もないから、はじめは断ったんだが、録画が依頼の条件だって言い張ってきかないんだよ、これが。
 ふだんのオレだったら、さっさと断っちゃうところなんだけど、なにしろ女の声を聞いちゃってるから、手を引くのが惜しくなってて、しぶしぶ条件を呑んだんだ。
 それで、今日もせっせと撮影してたというわけさ。

 とはいえ、いきなり輪姦ってのは、さすがにマズイ。ふつうの女だったら、身も心も耐えられないからな。最悪、頭がおかしくなっちまう。
 だから、はじめのうちは1対1だった。いちばん最初はな、いっしょに食事をしてぐっすり眠っているところをレイプしたんだ。
 こんなイイ女を滅茶苦茶にしてもいいなんて、恥ずかしいけど、チンポがすぐおっ立っちまった。楽しいプレイが次々と頭に浮かんできたよ。
 逆に、里穂の俺に対する印象は最悪だったらしいけど、オマエも知ってのとおり俺はものすごく口がうまいから、コイツはすぐに俺を信用するようになったよ。

 で、まずは感じさせることに専念した。
 なにしろ、結婚してるくせに1回も逝ったことがなかったんだから。オナニーすらしたことがなかったんだぞ。
 雑誌の受け売りだけど、日本にはこういう女が少なからずいるらしいから、そんなに驚いたわけじゃないが、面倒くさいとは思ったよ。俺には処女信仰なんてないからな。
 でも、女ってのは不思議な生きものだ。愛とセックスがごちゃ混ぜになっちゃうんだな。開発が進むにつれて、里穂は俺への純愛を深めるようになったんだ。
 恋愛経験が乏しいし、イイとこの出でもあるから、“性的快感を得られるのは心が繋がっているため”だなんて考えたんだなあ、勝手に。
 今日、オマエたちの訪問を受け入れて、素直に体を開いたのだって、俺を喜ばすためなんだから。


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豪円寺 琢磨
(Gouenji Takuma)

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