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家庭内輪姦の果て(4)


「いっしょに逝くからね。逝くときはちゃんと言うんだよ」
 里穂が目をつむったまま眉間に皺を寄せて首を縦に振る。
 優斗が腰に力を込めると、里穂がさらに高く跳ね上がる。
「パン、パン、パン、パン」
 腹部と臀部が打ちつけ合う激音が部屋中に響きわたる。
「あうっ、も、もうダメです。逝っちゃう、逝っちゃう、逝っちゃう」
「わかった。こっちも逝きそうだ」

 里穂が大きく後ろに反り返る。
「あー、逝くー」
「オレもだ!」
 優斗が腰の動きを止めて体を反転させ、里穂を仰向けに寝かせる。
 大きく開いた口に大量の精液を注ぎ込んだが、絶頂に達して息も絶え絶えの里穂は、むせてしまって飲み下すことができず、そのほとんどを吐き出してしまった。

 けっきょく、全員が射精するのに1時間を要した。その間に、里穂は1回だけ絶頂に達した。
 快楽の余韻に酔いながら、里穂は優柔不断な自分を責めた。最初にはっきり拒絶しなかったことを、いまさらながら後悔した。
 現場をビデオに撮られてしまったとはいえ、レイプすることもそれを撮影することも明らかに犯罪なのだから、こちらが訴え出ればよいだけの話なのだ。
 しかし、最愛の夫を守るためには相手の言いなりになるしかなかった。他の選択肢は考えられない。運命なのだと諦めるしかない。

 全裸の男たちがリビングのソファーで寛いでいる。外はすでに暗い。
 里穂はピンクのエプロンだけを身に着け、信治の傍らにたたずんでいる。
 広いテーブルには、ビール、ワイン、ウィスキー、ブランデー等の洋酒と、生ハム、サラミ、チーズクラッカー、サーモンのカルパッチョ、タコのマリネといった肴が並べられている。これらはすべて料理上手の里穂が用意したものだ。

 信治がビールグラスを掲げる。
「じゃぁ、乾杯しようか」
 4人が立ち上がり、ビールがなみなみと注がれたグラスをぶつけ合う。そしてまたソファーに腰を沈める。
 リーダー格の蓮が話しはじめる。
「木崎{きざき}部長、今日は本当にありがとうございました。こんな上品そうな人妻を抱けて感激です」
 信治がビールを一気に飲み干す。
「そうだろう? 若妻と熟女の中間くらいが、いちばん旨いんだぞ。しかも、ヤリマンの馬鹿オンナなんかじゃなく、お嬢様育ちの若マダムで未経産婦なんだからな。たまらないだろ?」

 琢海が巨体を揺すって同意する。
「部長! こんなイイ思いができるなんて、俺、うれしいっす。ここんとこずっとご無沙汰だったから、今日は全力で頑張らせてもらいます。でも、こんな上玉、いったいどこから調達してきたんすか?」
 信治がグラスをゆっくりと回しながらニヤリと笑う。
「“蛇の道は蛇”って言うだろ。まぁ、そんなところだ。“類は友を呼ぶ”とも言えるかな」

 3人の中で女性経験の豊富な優斗が提案する。
「このご婦人の反応は実に素晴らしいです! 1ヵ月前まで逝くことを知らなかっただなんて、とても信じられないです。
 で、部長。いまからどんなプレイをして楽しむんですか? 順番に回すだけなんてのは、単純すぎて面白くないですよ。近藤君ならハメ続けるだけで満足なんでしょうけど、私はもっと興奮することをしてみたいです」
 信治が手の平を上下に振る。
「わかった、わかった。ちゃんと面白いことを考えてあるから心配するな」

 信治が裸エプロンの女に声をかける。
「なにをボーと立ってるんだ。はやく奉仕を始めんか。えーと、じゃぁ、近藤から始めなさい。返事は?」
 里穂が信治に向かってていねいにお辞儀する。
「はい、わかりました。近藤様からご奉仕させていただきます」
 里穂が拓也の前で正座して股間に顔を近づけ、、ダラリと垂れ下がった極太の肉棒を右手で持ち上げて口に含む。
「おうっ、生温かくて気持ちいい」
 男根の根元を右手で支えた里穂が、顔をゆっくりとストロークさせる。
「き、気持ちいい。こんなフェラ、初めてだ」
 信治が笑いながら忠告する。
「おいっ、近藤。大きくするのはいいが出したりするなよ。これは射精させるためのプレイじゃないんだからな。わかってるか?」
 恍惚の表情を浮かべた琢海が黙ってうなずく。


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豪円寺 琢磨
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