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愛妻の特殊按摩体験(7)


 このとき私は、妻がすぐにでもNGサインを出すはずだと考えました。
 いくらなんでも初めて会った男に逝き顔を見せたりはしないだろう、さすがにそのくらいの理性は残っているだろう、と自分で勝手に思っていました。
 それに、充足感もありました。
 他人の手で感じる愛妻の姿を観察することができたし、今まで味わったことのない性的興奮を得ることもできました。

 しかし、島田さんは百戦錬磨の強者で、私たちより一枚も二枚も上手でした。
「では腹部のマッサージに移らせていただきます。おへそ周りにもリンパ節があるんですよ」
と言って、絶頂の一歩手前でバストへの愛撫を中断してしまったのです。
 高ぶりが収まった妻は、断るタイミングを逸してしまいました。
 後日の妻曰く、「『もうダメ!』って言おうとしたときにヤメられちゃったのよね~」。

 島田さんの手はどんどん下がってゆきます。
「次は鼠径リンパ節です。少し強めに押しますから、痛かったら言ってください」
 タオルケットがさらに下げられ、剛毛に覆われた妻の恥丘が露わになります。
「あっ!」
 鼠径リンパ節が足のつけ根にあることを知らなかった私は、素っ頓狂な声を上げてしまいました。
「ご主人、どうかされましたか?」
 島田さんはあくまで冷静です。
「い、いえ。何でもありません。どうぞ続けてください」
 リンパマッサージの続きだと言われては、妻も断ることができません。されるがままです。
「指が入らないので、ちょっと足を広げますね」
 両膝が妻の内股に割り込み、陰裂が開かれます。乳房への愛撫で感じたからでしょう。内陰唇はすでに充血し、膣口一帯は濡れそぼっています。

 妻の股間を覗き見た私は、また声を上げそうになりました。
 というのも、あるはずのものがなかったからです。妻の恥毛はデルタ地帯以外、きれいに剃られていました。
 私の頭は混乱しました。妻はどうして剃ったのでしょう?
 毛むくじゃらの股間が恥ずかしかった? 整えるだけのつもりが処理に失敗した? 舐めやすくするために無毛にした? いろんな理由が浮かんでは消えました。
 いずれにしろ、妻がマッサージ師に女性器を見せるつもりだったことは確かだと思いました。
 しかし、あとで妻を問い質したところ、「あそこに毛が生えてたらマッサージしにくいと思ってお手入れしたのよ」という返事で、とくに性的な意味はありませんでした。

「痛くありませんか?」
 大陰唇の外側を親指の腹で押しながら、島田さんが尋ねます。
「だ、大丈夫です」
 顔を真っ赤にした妻が小声で恥ずかしそうに答えます。
 直角に開かれた白磁のような脚の根元には、配偶者にもめったなことでは見せない秘花が咲き誇っています。花芯からは透き通った蜜汁が湧き出しています。
(赤の他人に見られて感じてるのか?)
 恥ずかしい場所を見られていると意識するだけで性的快感を得ているパートナーが、そこにいました。どうやら我が妻にはMの資質があるようです。でなければ、こんなに濡れるはずがありません。

「あうっ!」
 妻が初めて歓声を上げました。
 島田さんの手元を見ると、左の親指で包皮を捲り上げ、右の中指で肉芽を上下に擦っています。
 どうやら本格的な性感マッサージに入ったようです。
 しばらくすると、左手が上方に移動し、乳房を揉んだり、乳首を捻ったりします。右手は、親指が陰核を、人差し指が尿道口を、中指が膣口を攻撃します。
 10本の指が縦横無尽に這いまわり、妻の性感帯を刺激します。
(手だけで逝かせるつもりなんだな)
 私は漠然とそう思いました。
 妻の喘ぎ声がだんだん大きくなります。今まで聞いたことのない実に艶めかしい嬌声が、半開きになった小さな口から漏れています。
 妻は上りつめることだけに集中しているようです。NGサインを出す気配は微塵もありません。

(初めて会った男に指で逝かされてしまうのか?)
 そう思ったとき、島田さんが予想外の行動に出ました。


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テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

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豪円寺 琢磨
(Gouenji Takuma)

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