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家庭内輪姦の果て(20)


 エレベーターのドアが開き、主と従者が降り立った。
 主は上着のポケットから犬用の真っ赤な首輪を取り出し、今にも折れそうな細くて白い首にはめる。
 主が第2の命令を下す。
「突き当たりが俺たちの部屋だ。そこまで全裸で這って行くんだ。犬みたいにな。わかったな?」
「信治様。それはあまりにヒドすぎます」
 主が漆黒の太い手綱を引っ張り上げる。
「俺のことは『ご主人様』と呼べ!」
「スミマセン、ご主人様。で、でも、廊下で脱ぐなんて…そんなこと…」
「はやくしないと人が来るぞ」
 カーディガンを脱ごうとするが、ボタンに指を掛けたまま動けなくなってしまう。
「しかたがない。最初だけ俺が手伝ってやる」
 手綱を離した主がカーディガンを剥ぎ取り、ワンピースの前ボタンを外して引き下ろし、ブラジャーを引き剥がす。そして、しゃがんで震えている従者の背中を押さえつけて四つん這いにさせ、手綱を引いて廊下を歩かせる。

 信治が部屋の前で手綱を引き上げ、放心状態の里穂を無理やり立たせる。
「どうだ、廊下を裸で歩かされた感想は?」
 顔を真っ赤にした女が震える声で答える。
「は、恥ずかしいです…」
「部屋に入りたいか?」
「入りたいです」
「じゃあまた四つん這いになって入れ!」
 男が手綱を緩めてドアを開ける。
「さあ、入るんだ!」
 両手で胸を隠すようにして立っていた生け贄が、全身を震わせながら屈んで両手と両膝をカーペットにつけ、おずおずと前に進んで玄関の叩きを越える。
 ドアを閉めた支配者が生け贄の横でしゃがみ、右手を股間に差し込む。
「ヒーッ!」
 予想外の刺激に、女が悲鳴を上げる。
「まだ濡れてないようだな。よしよし」
 休憩スペースへ移動した主が、黒革の旅行カバンをガラステーブルの上に置き、踊り場で俯せになって震えている従者に声をかける。
「こっちへ来て服を脱がせなさい。自分だけ裸はイヤだろ」
 無表情の従者が太い手綱を引きずりながら四つ足で歩を進め、主の前でゆっくりと立ち上がって上着に手をかける。脱がせたものはきれいに畳んでソファの上に並べる。

 柔らかなソファに深く座って両腕を背もたれに載せた主が、足下で正座して小さくなっている従者に尋ねる。
「これから何をするか、わかるか?」
 悲しそうな目をした女が首を左右に振る。
「まずは基本の基本からだ」
 主が従者の右手を引っ張って分身の竿を握らせる。
「どうだ?」
 従者が即答する。
「あ、熱いです」
 しかし、恥ずかしくて握っているモノを見ることはできない。
「でも、これでは役に立たない。もっと大きく、硬くならないとな。で、オマエならどうする?」
「わかりません」
「そうか。オマエはフェラもしたことがないんだったな。でも、フェラチオの知識くらいはあろうだろう?」
「フェラチオってなんですか?」
「おいおい、本当に知らないのか?」
「はい、知りません。教えてください」
「マウスでペニスをスティムレイトすることだ。そんなことも知らないなんて、先が思いやられるなぁ」

 信治はまず、あらかじめ用意しておいたAVビデオを観せ、フェラチオのしかたを詳しく説明した。
 最終目標は口だけを使って射精させることだが、はじめは慣れることが肝要だから、この日は陰茎の愛撫方法だけを実践させた。
「両手で竿を支えて、あらゆる部分を舌を使って舐めるんだ。口に含むときは歯を立てないように注意するんだぞ」
「はい、わかりました」
 訓練は約1時間続けられた。
「明日から毎日、はじめはフェラの練習だ。いいな?」
「はい。よろしくご指導ください」

 次に、自慰の仕方をていねいに教え、実際にクリトリスで逝くまで練習させた。
 フェラチオで体が火照っていたため、里穂は30分もしないうちにエクスタシーを得ることに成功した。
「どうだ、気持ちよかったか?」
「はい、気持ちよくなれました」
「今日から毎日、寝る前にクリとニップルを触って、逝くまでオナニーするんだぞ」
「はい、わかりました」
 こうしてオナニーが日課となった。

 最後に、体位についてレクチャーしながら荒々しく犯した。
 正常位から始め、座位、騎乗位、後背位へと移り、最後はまた正常位で性交した。
「体位によって感じ方が違うことがわかったか?」
「はい、よくわかりました」
「どの体位がいちばん気持ちよかった?」
「正常位です」
「どうしてだ?」
「たぶん…慣れているからだと思います」
「嫌いな体位はあるか? 正直に言ってみろ」
「上に乗るのはちょっと…」
「恥ずかしいか?」
「はい…」
「じゃあ、明日は騎乗位を集中的にやるぞ」
「は、恥ずかしい…で、でも、頑張ります」

 こうして、3時間に及ぶ初日の訓練は終了した。


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豪円寺 琢磨
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