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家庭内輪姦の果て(18)


 女が男を見上げて真顔で懇願する。
「教えてください! お願いします!」
「簡単なことだ。男がすぐにでも射精したくなるような体になればいいんだ」
 女が軽く首を振って否定する。
「だって、わたし、不感症なんでしょう?」
「いや、違う。今日抱いてみてわかった」
 女が驚きの声を上げる。
「えっ、違うんですか?」
「ああ。開発されてないだけだ」
 女が不思議そうに聞き返す。
「カ・イ・ハ・ツ?」
「そう、開発。オマエは今日俺に抱かれて逝ったじゃないか。里穂はイイ素質を持ってる。訓練すれば男好みの体になれる」
 女が疑うような目で見る。
「なれますか?」
「ああ。それは保証する。ただし、教官しだいだがな。俊樹みたいな朴念仁には無理だ。どんなに素質のある訓練生だって、経験豊富な教官に指導してもらわなければ、優秀な成績を収めることはできない」
 女が怪訝な顔をして尋ねる。
「ということは?]
「オマエが訓練生で、俺が教官ってことだ」
 女の顔に躊躇の表情が浮かぶ。
「で、でも…」
「俺の優秀さはさっき実感しただろう?」
 女の頬が昂揚して赤くなる。
「そ、それは…」
「じゃあ、こうしよう。愛人にはならなくていい。そのかわり俺の調教プログラムを受けてくれ。俊樹が射精できる肉体に改造してやる。それでどうだ?」

 里穂は目をつむって長いこと思案した。
 よくよく考えてみると、この男の言っていることに間違いはない。確かに夫は射精していなかったし、自分も逝っていなかった。性的経験が皆無だったため気づかなかったが、今日この男に抱かれてやっとわかった。
 優しい夫は私を愛するがゆえに『淫らな女になってくれ』とは言い出せず、女性関係が派手なこの男に相談したのだろう。そして、この男は親友のために、薬を使って私を犯し、性の歓びを実感させた。
 夫はきっと私に変わってほしいのだ。そう、私は変わらなければならない。
 愛する夫に射精してもらうには、未熟な体を夫好みに変えるしかないが、そのためにはこの男の訓練を受けるのが最良の方法なのだろう。

 里穂は妻としての覚悟を決めた。
「わかりました。あなたの指示に従います」
 満面の笑みをたたえた信治が体を起こして覆い被さり、両手で薄い肩を揺すって喜びを表す。
「そうか。やっとわかってくれたか。いやぁ、よかった。本当によかった」
 里穂が射貫くような目で信治を見つめる。
「ただし、ひとつだけ条件があります」
「なんだ?」
「夫には内緒にしてください。お願いします。プログラムが終了したら、俊樹さんには私からちゃんと説明します」
「ああ、かまわないよ。俺からはなにも言わない。それでいいだろう?」
 里穂が広い背中に腕を回して優しげにささやく。
「それで、これからどうすればいいんですか?」
 信治が汗ばんだ額を里穂の狭い額に押しつける。
「調教プログラムは明日から始めるとして、今日だけは普通の恋人どうしのように愛し合うってのは、どお?」
「どうって言われても…」
「普通の夫婦がどうやってセックスして、奥さんがどうやって逝くのか、知りたくないか?」
「それは知りたいです」
「だったら、そうしよう。俺が教えるようにやってくれ。俺のことを愛する男だと思って身をゆだねてればいいんだ。簡単だろう?」
「はい、わかりました。いろいろ教えてください」

 信治が顔を傾けてほのかに濡れた薄い唇に接吻すると、それに答えるかのように里穂の口が開いて可愛い舌が絡め取られる。
 信治の両手が胸を覆い、寝てもまだこんもりとしている白磁のような乳房を優しくていねいに揉みながら、親指で敏感な乳首を勃起させる。
 信治の口が乳首を含むと、里穂の口から喘ぎ声が漏れはじめる。
 その様子を見た信治が里穂の右手を自らの股間に導き、熱く膨らんだ陰茎を握らせる。
「さあ、入れるよ。いいね?」
 眉根を歪めて迫り来る悦楽を耐えている里穂が、かたく目を閉じたまま無言でうなずく。
 信治が上半身を起こして白くて細い二肢を担ぎ上げる。ゆっくりと腰を沈めてゆくと、肉棒が陰裂の隙間に消え、潤みきった蜜壺が最大限に膨張した剛直で満たされる。
「どうだ、気持ちいいか?」
 組み敷かれている細身の女が、首を縦に振りながら妖艶な息を吐く。

 そのとき、ふたりの枕元でベートーヴェンのピアノソナタ第17番『田園』が流れはじめた。
 里穂の体がピクリと反応する。このメロディーは夫から掛かってきたときだけに流れる音楽だ。
 腰の動きを停めた信治が、携帯電話をつかんで勝手に通話ボタンを押し、里穂の左耳にあてる。
 絶頂に達しつつある里穂が、喘ぎ声を悟られないように低く小さな声で対応する。
「も、もしもし?」
「おお、里穂か? 大丈夫か?」
「ええ。も、もうなんともないわ…」
「本当か? 声がなんだか苦しそうだぞ」
「そ、そんなことは、な、ないわよ」
「本当にすまなかった。急に会社に呼び出されてちゃって、里穂のこと、信治に頼んじゃったんだ」
「え、ええ。や、優しくしてもらったわ」

 信治が腰の動きを速めて里穂を追いつめる。
「それで信治はもう帰ったのか?」
「あっ、はっ、はい。もうお帰りになりました」
「そうか。悪いことをしたなあ。で、悪いんだけど、明日、着替えを研究所まで持って来てくれないか。また何日か泊まりになりそうなんだ」
「ううん…わ、わかりました」
「ゆっくり寝るんだぞ。いいな!」
「あんっ、わ、わかりました…」
「じゃあ、もう切るぞ。おやすみ!」
「あうっ、んんー。お、おやすみなさい」

 電話が切れた瞬間、里穂は逝ってしまった。


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豪円寺 琢磨
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