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秘密ごっこ(28)


 制服姿の海輪が、広いベッドの中央で仰向けに横たわっている。
 まだ幼さの残る顔は、母の沙羅によって薄化粧が施され、大人びた雰囲気を醸し出している。
 それとは逆に、長くて艶のある黒髪は左右で三つ編みにされ、女子高生らしさを強調している。
 これから始まろうとしている新婚初夜の“儀式”に対する期待と不安から、体がこわばり息も荒くなっている。

 娘と寸分違わぬ制服を身に纏った沙羅が、年端もゆかぬ新婦の左側で足を崩して座っている。
 同じ服装をしていると、遠目には娘と区別がつかない。背丈、顔立ち、体の輪郭。どれをとっても瓜二つだ。
 唯一の違いは髪型で、日頃はゆったり垂らしている黒髪を、今日はひとつにまとめてポニーテールにしている。

 海輪の右脇で足を投げ出して後ろに手をついている雅也が、左手で新妻の赤らんだ右頬を優しく撫でる。
「まずは海輪からだ。いいね? 今日は前の処女をもらうよ。本当の夫婦になったんだから、もういいだろう?」
 薄目を開けた海輪が静かにうなずく。

(ああ、やっと旦那様にヴァージンを捧げることができる。
 私としてはいつでもよかったんだけど、旦那様がママの目を気にして遠慮していたから。
 でも、新婚初夜に最高のプレゼントを贈ることができて、逆によかったかもしれないわ)

 雅也が窓際でうつむいている沙羅に声を掛ける。
「オマエは介添え役だ。母親としてしっかり見届けるんだぞ」
 新婦の母が不安げな目を義父に向ける。
「本当にこんなことしなくちゃいけないんですか? この子の親として居たたまれません。破瓜の現場に立ち会うなんて…」
「今頃になって何を言ってるんだ。オマエがそんなんじゃ、海輪が動揺するじゃないか。初めてで不安なんだから、手を握っててあげなさい」
 沙羅が震えながら両手を伸ばし、膝のすぐ前にある海輪の左手を包み込む。
「海輪ちゃん、落ち着くのよ。ママがついているからね」

 そうは言ってみたものの、豊富な経験があるわけではない。
 初めての性交で妊娠し、夫がすぐに他界したため、経産婦ではあるがセックスの経験は浅い。
 最近になって雅也にセカンド・ヴァージンを捧げたが、ノーマルセックスで繋がったのは最初の1回だけで、2回目からはずっとバイブだ。雅也は口の中にしか射精しない。

 雅也が最初の命令を伝える。
「海輪、オナニーをしてマンコを湿らせなさい。いっぱい濡らさないと、入れるとき痛いからな」
 新婦が仕込まれたとおりのアクションを起こす。
 ブラウスの裾をスカートから引き出して、ベストといっしょにたくし上げ、ブラジャーを上にずらす。母親から奪い返した左手で乳房を揉み乳首を擦る。そして、ショーツの中に右手を入れて股間を無造作にまさぐる。

 沙羅が娘の乱れ様を目の当たりにして絶句する。見るに耐えない姿だ。
 まだ16歳の愛娘が自分で自分をいたぶっている。純真そのものを象徴する母校の制服を半分脱いで悶えている。股間を濡らして喜んびに浸っている。
 すでに夫を持つ身なのだから、性の歓びを知っていてもおかしくないが、海輪はまだ処女なのだ。いったい、いつの間に、こんな技を覚えたのだろう?
 教えたのは雅也に違いないが、この悶えっぷりは自分を完全に凌駕している。こんな短時間でこんなに気持ちよくはなれない。自分も雅也に仕込まれているのに。感受性の違いなのだろうか? それとも習得力の問題なのだろうか?
 事前に説明を受けて納得していたはずだが、いざ“儀式”が始まると、自分は遠慮して退出したほうがよいのではないかという気持ちが強くなった。

 海輪が沙羅の視線を感じる。
「ママ、恥ずかしいから見ないで…海輪を許して…」
 新郎が笑いながら新婦をからかう。
「見ないでって言ったって、海輪はママがオナニーしているところを覗いて、自分でも自慰に耽ってたじゃないか」
 意外な事実を知らされて、沙羅が驚きの声を上げる。
「えっ、そうなんですか?」
「そうだよ。春からずっとだ。俺とオマエの初セックスだって見られてたんだから。盗聴までされてたんだぞ。バイブを使ってオナってる様子もバッチリ観察されてたしな」
 沙羅が目を伏せて呟く。
「気づかなかった…」

 愛娘が性に目覚める原因を作ったのは自分だったのだ。
 雅也の性的要求を積極的に受け入れたのも、自分が子供の欲情をかき立てたからなのだ。
 娘の制服を着て娘のベッドで愛を深め合ったとき、海輪に見られていた。その後のさまざまな変態的行為も、ずっと観たり聴かれたりしていた。
 沙羅は恥ずかしさで顔が真っ赤になった。と同時に、娘に申し訳ないという慚愧の念でいっぱいになった。

「お許しください。後生ですから外に出させてください。それが無理なら、せめて床の上に座らせてください。お願いします」
 しかし、雅也はまったく意に介さない。それどころか、窓側に移動して沙羅の前で膝立ちになって命令する。
「下を脱がせてくれ!」


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豪円寺 琢磨
(Gouenji Takuma)

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