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交換も五度目なら(10)


 私はさっそく妻に質問しました。
「フェラチオのこんなテクニック。いったいどこで覚えたの?」
 妻は口ごもりました。
「ボクにはあんなに嫌だって言ってたのに、あれはウソだったの?」
 妻が慌てて言い訳しました。
「ち、違うのよ。口でするのが嫌いっていうのは本当よ。昔の彼氏に無理矢理やらされてたんだけど、その男が私を騙して裏切って逃げたから…。口でするとどうしてもその男のことを思い出しちゃうの。で、とても嫌な気持ちになるの。結婚したとき、あなただったら大丈夫かなと思って、何回か試してみたんだけど。やっぱりダメだった。ゴメンナサイ」
 私は意外な理由に驚きました。

「でも、政彦さんにはやってるよね。それはどうして? ボクじゃダメで、あの人ならOKなわけ?」
「3回目のときに政彦さんに話したの。彼なら何かいい方法を知ってるんじゃないかと思って」
「で?」
「彼が『だったらボクでもう一回試してみたら』って言ってくれて」
「それで試したの?」
 妻がうなずきました。
「それで結果は?」
 妻が笑顔になります。
「これが不思議なことに、やっても嫌な気持ちにならなかったの。きっと政彦さんのカウンセリングが効いたのね」
「カウンセリングって?」
「まぁ、一種の洗脳みたいなものかなぁ。口でする行為は愛の証明であって特定の男性とは関係ないみたいなことを、いろんな言葉で説明されたの」
「フェラしながら?」
「そう。口でしながら。はじめは嫌な感じがあったんだけど、だんだん気にならなくなってきて、最後は私も気持ちよくなっちゃった」
「そうか、3度目でもうそんな関係になってたのか…」
「そんな関係って言われても困るんだけど」
「写真はなかったよね、確か」
「う、うん。政彦さんが私の携帯で撮ったんだけど、あんまり恥ずかしいから私が勝手に消したの。ゴメンナサイ」

 私が別の疑問を呈します。
「じゃぁ、幸恵さんが今回フェラチオをしてくれたのは、お返しってことなのかなぁ?」
「どうなんだろう? わからないわ」
「でも、そのフェラチオの話は当然、幸恵さんにもしてるんだろう?」
「それはそうだけど…」
「旦那がオマエにしてもらってるから自分もやってあげなきゃって思ったんじゃないの? 彼女は優しい人だから」
「そうね、そうかもしれないわね。でも幸恵ちゃんに直接聞いてみないとわかんないわ」
 この件については、次に幸恵さんに会ったときに自分で確かめることにしました。

 次の質問に移りました。
「で、いつから『ご主人様』なんて呼んでるの?」
「えっ、あっ、それは、今回が初めてよ。ホントよ。録音にもなかったでしょ」
 こみ上げて来る怒りをぐっと抑えて尋ねました。
「彼が命令したの?」
 妻に動揺はありません。
「違うわよ。今回はご主人様とメス奴隷という設定で楽しみましょうってことで、こう呼び合うことにしたの。二人で相談して決めたの」
 新たな怒りがふつふつと湧いてきました。
「そんな打ち合わせ、いったいいつしたの?」
 妻が慌てます。
「えっ? そ、そうね、おかしいわよね」
 怒りが爆発するのをなんとか堪えて言葉を発します。
「そうだよ。4度目の交換時に録った音声にはそんな会話はなかったはずだ」
 妻がすんなり白状しました。
「ご、ゴメンナサイ。じ、実は、メールでやりとりしてたの。交換夫とは個人的に交流しないって約束だったんだけど、わたし、たまたま彼のメアド聞いちゃって。緊急連絡用ってことで教えてもらったの。それで、一度試しに打ってみようと思って。そしたらちゃんと返事が来て。それでなしくずし的に。ホントにゴメンナサイ」

 私たちは“交換”を始めるにあたって、いくつかのルールを策定しました。
 そのひとつが《交換相手とは交換時以外に関係を持たない。連絡もいっさい取り合わない。必要な場合は配偶者を通して行う》というものです。
 だから、妻と日野氏の行為は明らかなルール違反です。
 私は幸恵さんとプライベートで接触したことは一度もありません。何度か会話を交わしたことはありますが、それは彼女が拙宅に遊びに来たときに限られます。しかも“交換”の話はいっさいなしです。
 妻は「メールくらいなら」と思ったようです。
 LINEによる会話記録を見せてもらったのですが、生々しいやり取りが記録されていました。
 日野氏ははじめ「ルール違反じゃないの?」「敏夫さんに怒られない?」といったエクスキューズの返事を送っていますが、内容は徐々にメール調教へと変化しています。
 このあたりは実に巧みです。フェラの説得もそうですが、私にはとうていできない芸当です。

 メールのやり取りをチェックしていたときです。
 どうにも居たたまれなくなったのでしょう。妻が顔を私の股間に埋めました。そして、半立ちになっている愚息を両手で取り出して口に入れました。
 突然そんなことを始めた妻に、私の怒りはさらに増しましたが、そのまま好きなようにさせておきました。
 妻に言いました。
「次の動画、観るよ」
 妻は咥えたままです。恥ずかしくて顔を上げられないのでしょう。
 私は次のアイコンをクリックしました。妻にもよく聞こえるよう、音量を上げました。










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豪円寺 琢磨
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