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交換も五度目なら(11)


 ダイニングが映し出されました。
 三脚を使って斜め上から撮っているのでしょう。俯瞰図のような感じで映っています。
 画面左側で、妻がシンクに向かって立ち、料理を作っています。あいかわらず裸にエプロンです。背中とお尻が丸見えです。
 とくに変わった様子はありません。
 画面の右側には日野氏がいます。
 Tシャツに短パン姿です。着替えたようです。テーブルに座って缶ビールを飲んでいます。
 我が家にストックされている銘柄(ヱビス)ではなく、スーパードライです。
 ビールを持参することはないでしょうから、妻が日野氏のために用意したのでしょう。

 しばらくすると、妻が調理の手を停めてうつむいてしまいました。
 なにかを我慢しているようです。ずっと裸にさせられて体調でも崩したのでしょうか?
 妻をじっと観察しました。
 あっ、股間から細い紐が垂れています! 右側にいる日野氏を観ると、小さな箱を握って指を動かしています。バイブレーターで虐められていたのです。
 スイッチを切ると妻が調理を始め、スイッチが入ると中断します。それが何度も繰り返されます。バイブはリモコン式で、膣の中に入っているのでしょう。
 妻はショーツを履いていないし、バンドや縄も臀部から確認できません。小型のリモコンバイブが敏感な穴の壁を刺激しているはずです。バイブが落ちないよう締め付けるのも大変なことだと思います。
 フェラチオ、バック挿入に続き、バイブ責めです。このあといったいどんなハードなプレイが出てくるのでしょう?
 私は期待と不安で胸がいっぱいになりました。

 調理が終わり、料理が食卓に並べられます。カレーライスとサラダです。
 二人は缶ビールで乾杯します。とても楽しそうに会話をしています。
 しかし、食事中、ときどき妻がうつむきます。日野氏がバイブレーターのスイッチを入れたときです。
 会話の内容は単なる世間話です。音声だけ聞いていると、バイブレーターで責められているなんてわかりません。
 このとき、ハッとしました。
 前回4度目の“交換”時にもバイブレーターによるプレイが何度も行われたのでは?
 バイブの振動音が入ってなければ、音声では確認しようがないじゃないか。そう思ったのです。

 しばらくして、日野氏がカメラを三脚から外して手に持ちます。
 バイブのスイッチが入っているのでしょう。ブーンというくぐもった音が聞こえはじめました。
 妻の顔がアップになります。快感に浸っている表情です。
「ご主人様、こんなところ撮らないでください」
「ダメだよ。あとで旦那さんに見せないといけないんだから、ちゃんと」
「それはそうですけど。やっぱり恥ずかしいです」
「大丈夫。むこうだって恥ずかしいビデオ撮ってんだから。今頃、敏夫さん、幸恵のヌード撮影してるかもよ」
「夫はそんなことしません」
「ホント? でも幸恵に誘われたらどうかなぁ? その気になっちゃうかもよ」
「えっ、幸恵ちゃん、そんなこと言ってましたか?」
「あっ、いいから、そのまま座ったままでいいから動かないで。じっとしてて!」

 妻の胸部にピントが合います。
 胸の膨らみが大きく揺れています。乳首の部分が出っ張っています。
 日野氏の右手が映ります。
 指を器用に使ってエプロンを中央に寄せます。右手がエプロンを握りしめ、両方の乳房が露わになります。
 私は「あっ!」と声を上げてしまいました。
 二つの乳輪にピンクローターが付いていたからです。ローターは透明のガムテープで固定されていました。スイッチはおへその上に、やはりテープで固定されていました。
 いったいいつから着けられていたのでしょうか?
 場面は調理しているところからですが、日野氏が着替えていることを考えると、着替えるタイミングで装着されたと思われます。
 すると、かなり長い時間、少なくとも30分程度は耐えていたことになります。
 妻はローターに慣れていないので、相当な刺激になったはずです。

「どう? 感じてる?」
「恥ずかしいです。撮らないでください」
「感じてるのかって聞いてるんだ。ちゃんと答えて!」
「感じてます」
「どこが?」
「胸です」
「違う。乳首でしょ。はい、言って」
「乳首が感じてます」
「よく言えた。ご褒美にこの余分なモノをとってあげよう」
「イヤっ。盗らないでください。見えちゃいます」
「何が?」
「恥ずかしいものがです」
「いいじゃない。敏夫さんに見せてあげようよ」
「でも、恥ずかしすぎます」
「そんなことないよ。観たら絶対興奮するよ」

 後で私が観ることをかなり意識して、日野氏は撮影に臨んだようです。










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豪円寺 琢磨
(Gouenji Takuma)

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