この短い動画ファイルを観るまで、私は妻を心底愛していました。
しかし、これを観て妻への信頼が揺るぎました。
二人の関係は完全に一線を越えたと思いました。
この動画は私に見せるつもりのないものです。
つまり、二人の真実が凝縮されているわけです。日野氏のペニスを頬張る妻の表情は、まさに至福の境地です。恍惚の状態と言っても過言ではありません。
カメラ目線の妻を観て、私の心は張り裂けそうになりました。
その潤んだ瞳は洗脳されてセックスに溺れている女のものではありませんでした。
そこには愛が宿っていました。
私と初めてセックスしたときと同じ目をしていました。
5度目の交換会の動画を観はじめてからこのファイルを発見する直前まで、6度目の交換会は中止しようと考えていました。
幸恵さんとの交流には後ろ髪を引かれる思いがありますが、妻と幸恵さんを天秤にかけたばあい、当然、妻のほうがずっと重くなります。
このまま“交換”を継続すれば、妻はもっともっと洗脳され、日野氏の性の玩具と化してしまう。結果的に妻を不幸にしてしまう。そう考えました。
しかし、真実の会話を聞いてしまったとき、「ああ、もう遅いんだ」と思いました。遅きに失した感は否めません。
私はとんでもない勘違いをしていました。
妻を愛するあまり盲目状態になっていて、人の良い妻が一方的に騙されていると思い込んでいたのですが、実際はそうではなかったのです。
妻と日野氏の愛情がどの程度まで深まっているのかはわかりませんが、少なくともセックスパートナーとしてはすでに、離れられない切っても切れない関係になってしまっていることを自覚させられました。
現在のところ、妻が愛情を注ぐ対象として、私が1番で日野氏が2番であることは間違いないと思います。
しかし、日野氏に関して自然に嘘をつく妻を見ていると、早晩立場が逆転することもほぼ間違いのないところです。
交換会を続けようと続けまいと、この結果はもう変わらないでしょう。
この短い動画ファイルを観られたことを、妻はまだ知りません。
転送履歴が残っていますが、機械音痴の妻が気づくことはないでしょう。日野氏も妻のスマホを細部までチェックすることはないと思います。
私は知らせないことにしました。
ファイルを観たことを告げて追求したら、私と妻の関係が崩壊し、妻が出奔してしまうような気がするからです。
私はまだ妻を愛しています。
未練がましい男だとお思いになるかもしれませんが、自分ではどうしようもありません。
とにかく、私は妻の冴子を愛しているのです。
“交換”は継続することにしました。妻にもすでにその旨を伝えてあります。
不定期開催だと精神状態が維持できないと思ったので、毎月第2週末、土曜日の朝から日曜日の夜までとしました。
これならスケジュール調整が容易です。
私と日野氏が事前に年休を取得しておくことも可能になります。避妊している妻たちが生理を理由に変更を求めてくることもないと思います。
私の提案に、妻も幸恵さんも喜んでいます。
日野氏も喜んでいると妻から聞きましたが、彼のばあいはどうでしょう? きっと本心では喜んでいないと思います。
日野氏としては毎週でも冴子を抱きたいはずですから、月イチでは不満に決まっています。
でも、LINEによる密通とテレホンセックスを黙認しているのですから、このくらいは我慢してもらわないと私の気が収まりません。
実は、私も幸恵さんとの密通を計画しているのです。次回の“交換”時にアドレスを聞き出すつもりです。
日野氏と妻には内緒にして楽しむつもりですが、もしバレても文句は言わないでしょう。それどころか喜ぶかもしれません。
はじめに弁明しておきますが、卑猥話をしたり猥褻画像を交換したりするつもりはありません。
私は幸恵さんの日常が知りたいのです。いつ、どこで、なにをして、どう思っているのか。そんなことが知りたいのです。
そうすれば、疑似夫婦としての時間をより濃密にエンジョイすることができると思うのです。
二日間丸々セックスというのは、私には考えられません。土曜の夜の数時間でじゅうぶんです。あとの大半の時間は、ごく普通の夫婦として気楽に過ごしたいのです。
つまらない愚痴のような個人話を長々と書いてしまいました。誠に申し訳ありません。
全部読むのは時間の無駄だと思いますので、興味のあるところだけ拾い読みしていただけると助かります。
とりあえず、このテキストファイルを先に送信させていただきます。
送信予定の動画ファイルはかなり重いので、添付ファイルで送るのは止め、クラウドにアップしてそこからダウンロードできるようにします。今週末に作業しますので、次の日曜日の午後にはご覧いただけると思います。
ジギルさんの率直なご感想をお待ちしております。アドバイスなんかもいただけると助かります。
では、次のオフ会でお目にかかるのを楽しみにしております。
=== 愛妻の心変わりに悩む優柔不断男のハイドより ===
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