ひとりの女がベッドの上で真っ直ぐ仰向けになって寝ている。
目を固く瞑り、手をへその上で組んでいる。セミロングの黒髪はラフな三つ編みで、後れ毛が首にまとわりついている。すらりと伸びた両足はしっかり閉ざされている。
女は制服を着ている。有名デザイナーが自ら考案したことで話題になった少女たち憧れのユニフォームだ。
グレーのブレザーにはプリンセスラインが採用されていて、腰から下を美しく見せる工夫が凝らされている。その特徴的なデザインのため、誰が見ても紅百合女学院の制服だとすぐにわかる。
左胸には獅子と騎士の描かれたエンブレムがあり、二つあるシルバーの丸ボタンには百合の花の校章が刻まれている。ブレザーの下はロイヤルオックスフォードの白い長袖シャツ。それをパールピンクのベストが包み、襟元にはレッドドットのリボンがあしらわれている。
スカートはオレンジ&グリーンのプリーツタイプで、丈は専用のスカートベルトで調整することができる。いまは膝頭が見え太股が隠れる程度に折られている。靴下はネイビーブルーのハイソックス。これにも校章の刺繍が施されている。
ベッドの脇には長身の男がたたずんでいる。腕を組み、女を凝視している。
髪型はイエローゴールドのショートレイヤーで、サイドとバックは短く、トップはチョップカット。髭はきれいに剃られている。すらりと伸びた四肢はモデルを想わせる。
男は制服を着ていない。上がダークオレンジのパターンシャツで、下がダークグレーのスラックス。生地はどちらもメリノウール。濃紺のソックスにも同じ素材が使われている。
男が枕元に座って声を掛けた。
「咲良{さら}、始めるよ。いいね?」
女がゆっくりと目を開け、頭をもたげて男の顔を見た。
「ええ、いいわよ。雅也{まさや}さん。でも、なんだかとっても恥ずかしい」
男は女に覆い被さり、唇に唇を重ねた。女の口は震えていた。
「お願い。痛くしないでね」
男は女の耳たぶを甘噛みしながらささやいた。
「大丈夫。心配しないで。やさしくするから、安心して」
男は顔中にキスの雨を降らせながら服を脱がせにかかった。女は力を抜き男に身を任せた。
女の背中に手を入れて上半身を起こし、取り去ったブレザーを学習机の上に投げ捨てた。ペン立てが倒れ、派手な音が部屋に響いた。ベストを首から抜き、百合の花のような深紅のリボンとワイシャツのボタンをすべて外した。前がはだけ、ブラジャーが見えた。純白の部活ブラだ。色気はないが、柔肌に優しい少女の象徴だ。
「おっぱい、見せてくれる?」
女はうつむいたまま小さく肯いた。
男はスカートから裾を出し、細い腕から袖を抜いた。そして、ブラジャーを脱がせた。
透き通るようなきめ細やかな肌が露わになった。朝の柔らかな日差しが剥き身の上半身をスポットライトのように照し出した。
「きれいだ。本当にきれいだよ、咲良」
女が顔を上げ微かに笑った。
「本当? うれしい。でもそんなに見ないで。恥ずかしい」
男が両腕を背中に回して抱きしめ、女の耳元でささやいた。
「おっぱい、触っても、いい?」
女はまた小さく肯いた。
男は女をそっと寝かし、両脇に手を突いて胸に顔を埋めた。左右の白桃に頬を擦りつけた。
「なんて柔らかいんだ。とっても気持ちいいよ。それに、なんだかいい匂いもする」
男が両手で乳房を揉んだ。
「あっ」
女が驚きとも歓びともつかない声を上げた。
大きな手の平がなだらかな丘を包み込み、ゆっくりゆっくりと揉みしだく。乳輪の真ん中で沈んでいた突起が徐々に膨らんでゆく。太い親指が押すようにして揉むと、突起はさらに大きくなった。
「ううっ」
女は両手で顔を覆っていた。右手の親指を強く噛み、恥ずかしい声が出るのを必死に我慢していた。
男が乳房を口に含んだ。乳輪を舌腹でていねいに舐めまわした。乳首を舌先で転がし、ときどき吸い上げた。十本の指が丘のいたるところを這いまわった。
女の口から指が外れた。
「あうっ、あうっ、あうっ」
その荒い声は女が感じていることを表していた。
「気持ちいいんだね、咲良。うれしいよ。我慢しなくていいんだ。もっと気持ちよくなって!」
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