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秘密ごっこ(06)


 咲良の右手は脚の付け根に置かれていた。
 もちろんオナニーの経験はあるが、秘部を手で直接慰めたことはなかった。中指の腹を使ってショーツの上から秘部を軽く刺激するだけで、処女の咲良にはじゅうぶんだった。
 しかし、もう我慢できない。どうしても直に触りたい。

 ショーツの前面から手を差し込んだ。スカートは腰までめくれ上がっている。指先がさらさらの恥毛に触れた。ためらいがちに先に進む。
「あっ」
 思わず声が漏れてしまった。中指がクリトリスの包皮に達したのだ。あまりにも強い刺激だった。布の上から押さえるときとは異質の心地よさだ。
 軽く押さえてみる。気持ちいい。力を入れてみる。さらに気持ちいい。ゆっくり擦ってみる。
「あっ」
 また声が漏れてしまった。慌てて二人を見るが、雅也はあいかわらず「サラ」「サラ」と美和に声を掛けている。気づかれなかったようだ。

 今度は胸に触りたくなった。音を立てないように注意しながら仰向けになり、左手を胸に乗せた。右手はショーツの中にある。手の平で左右の丘を交互に揉んだ。胸全体が熱くなるのを感じた。
 しばらくすると直に触りたくなった。シャツの裾をスカートから引っ張り出し、左手を下から胸へ持っていった。ブラジャーをずらし、小ぶりの乳房を激しく揉みしだいた。新たな刺激が胸部を包み込んだ。
 とうとう指先が右丘のてっぺんに到達した。人差し指の腹で押すと、乳頭が徐々に起き上がる。親指と人差し指で摘むと、強烈な快感が全身を貫いた。
 それと同時に下腹部にむず痒さを覚えた。内股に力が入り、右手が秘所に埋もれた。

 二人の様子を盗み見しているうちに、咲良は自分がベッドの上で愛撫を受けているような錯覚に陥った。

「かわいいパンツだね。百合の花、本当に好きなんだ。でも、コレ、とるよ。いいね?」

 はい、先生。咲良のショーツ、脱がせてください。とっても恥ずかしいけど、大好きな先生だったらなんでも我慢できます。

「大事なところが見えてきた。じっくり見せてもらうよ」

 いや~、恥ずかしい。見ないでください。じっと見つめないでください。咲良は本当に恥ずかしいんです。

「大丈夫。大丈夫だから、その手を離して。このままじゃあ恥ずかしい姿のままだよ。乳首、きれいだね。輝くようなピンクだ。でも尖ってて、とてもイヤラシイ。感じてる証拠だね」

 はい、先生。咲良は感じてます。恥ずかしいけど感じてるんです。お腹がジンジン痺れています。もうどうにかなってしまいそうです。こんなの初めてです。なんだか怖い。

「準備ができた。今から入れるよ。いいね?」

 はい、心の準備はできてます。でも、痛くしないでくださいね。咲良は初めてなんですから。優しくしてください。
 あっ、先生が入って来た。い、痛い。痛いです、先生。初めてのときはこんなに痛いものなんですか?

「もうちょっとだから。我慢できる?」

 うう~、痛い。お腹がズキズキします。でも我慢できます。相手が先生ならきっと我慢できます。いくらでも耐えられます。

「全部入ったよ。痛くないかい?」

 入ったんですか? 涙が出るくらい嬉しいです。先生にヴァージンを捧げることができて、咲良は本当に幸せ者です。

「動かすよ。ゆっくりだから安心して」

 はい、わかりました。あぁ~、お腹に先生を感じます。熱いモノが咲良を貫いています。嬉しいです。

「気持ちよくなってきた?」

 はい、咲良もなんだか気持ちよくなってきました。不思議な感じです。

「そ、そう? じゃあ二人でいっしょに上りつめよう!」

 はい、先生。いっしょに、いっしょに気持ちよくなりましょう!

「出すよ。いいね?」

 あっ、出して。出してください。咲良を先生の愛で満たしてください。

「あ、で、出る!」

 感じます。体が痺れて動けません。何も考えられません。初めてなのに、こんなに感じていいんですか? あっ、あっ、あっ。

 咲良は夢想の中で初めての絶頂を体験した。 

 しばらくして、咲良は目覚めた。慌ててベッドを見た。雅也と美和が抱き合ったまま話をしている。
 咲良は音を立てないように階段を下りた。そして、服装を整え、外に出た。気づいたら、マクドナルドで座っていた。


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テーマ : 18禁・官能小説
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豪円寺 琢磨
(Gouenji Takuma)

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