2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

秘密ごっこ(09)


 まだ残暑が厳しい真夏の昼下がり、咲良は玄関で高校の夏服を着て正座していた。雅也からもうすぐ着くと連絡があったからだ。
 数分後、突然、玄関のドアが開き、大きな銀色のスーツケースを牽いた雅也が入って来た。服は純白のトップスと濃紺のボトムスで、キャップからシューズまですべてC.P. カンパニーで統一されている。黙っていたら二十代の若者にしか見えない。
 雅也は美少女を見下ろして笑みを浮かべた。
「ちゃんと言いつけどおりに待ってたね。えらい、えらい。じゃぁ、挨拶をしてごらん」
 咲良が三つ指をついて丁寧にお辞儀をした。まだ幼さが残るうなじが見えた。
「雅也様、これから3日間、愛の手ほどきをよろしくお願いいたします。どんなご命令にも従わせていただきます」
 雅也が満足げに何度も頷いた。
 こうして、雅也による2泊3日の愛奴調教が始まった。

 美和はNPO法人のカンファレンスのため、この日の午前中、香港へ旅立った。帰宅は1週間後になる。雅也はこの期間を利用して咲良をオンナにすることにした。
 咲良が“秘密ごっこ”を受け入れた日から約3ヵ月間、雅也は咲良が美和になりきることができるよう、懇切丁寧に教導した。美和の高校時代のエピソードを詳しく話してきかせ、雅也とどのように付き合っていたのか詳説した。
 もちろん、半分以上は作り話である。咲良が従順な愛奴になるよう、嘘が露呈しない範囲内で自分に都合の良い話に作り替えた。雅也に恋心を抱いている咲良は、男の話を鵜呑みにし、信じて疑わなかった。
 雅也には3日間という時間がどうしても必要だったし、誰にも邪魔されず二人きりになりたかった。また、調教場所は咲良と美和の住まいでなければならなかった。そのため、咲良が夏休みで美和が長期間確実に不在となる日が選ばれた。

「さぁ、美和。ついて来なさい」
 雅也はスーツケースを美和の部屋へ運び込み、床に倒して蓋を開けた。そして、中身をベッドの上に並べた。咲良は入口で黙って立って見ていた。
「よし、準備できた。じゃぁ、美和の部屋に行こう」
 咲良が子猫のように雅也に付き従う。
 雅也は、部屋に入ると、窓を閉めてカーテンをひき、エアコンのスイッチをオンにした。そして、ベッドに腰を下ろした。
 
 雅也が厳かに宣言した。
「これから美和がレディーになるための儀式を開始します」
 咲良が雅也の足下で正座し、深々とお辞儀をした。
「ふつつか者ですが、どうぞよろしくお願いいたします」
「ボクの顔を見なさい」
 可憐な少女がゆっくりと上半身を持ち上げ、主人となる男の顔を潤んだ瞳で見つめた。
「君の名前は?」
「峰岸美和です」
「伊藤咲良じゃないの?」
「いいえ、違います。私は峰岸美和です」
「君はヴァージンなの?」
「はい。まだ誰にも見せたことも触らせたこともありません」
「本当に信じていいの?」
「お願いです。信じてください」
「わかった。これから順番に調べていこう」
「よ、よろしくお願いします」

 雅也が優しく微笑んだ。
「では、服を順番に脱いで裸になりなさい」
 紅百合女学院の夏服はワンピースである。コットンの生地は薄桃色で、襟だけが白い。左胸にポケットがあり、その中央には真っ赤な百合の刺繍が施されている。首下から鳩尾にかけて校章入りの白ボタンが五つ並んでいて、腰は革製の細い白ベルトで調整する。足下はネイビーブルーのローソックスだ。
 咲良は黙って立ち上がり、いちばん上のボタンに手をかけた。しかし、手が震えてボタンを外すことができない。
「あの~、目の前で脱がないとダメでしょうか?」
 少女の顔は真っ赤だが、男は容赦しない。
「もちろん。目の前でやってもらわないと確認できないじゃないか。そうだろう?」


関連記事

テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

コメントの投稿

非公開コメント

  PROFILE
豪円寺 琢磨
(Gouenji Takuma)

 サイトを移しました。
 移転先は下記のアドレスです。

 http://seiai.sakura.ne.jp/blog/

  CATEGORY
 PR