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秘密ごっこ(11)


 目覚めたとき、周りは真っ暗だった。
(あれっ、私どうしたのかしら? 確か…裸になるように言われて…順番に脱いで…動けなくなって…それから頭が爆発したようになって…それから…それから…あぁ、思い出せないわ)
 咲良は急に違和感を覚えた。
(ここはお布団の中ね。あっ、わたし裸のままだわ。なにも身につけてない。は、はやく服を着なくっちゃ)
 しかし、身動きをとることができなかった。
(これって金縛り? ん~? 違うわ。足はちゃんと動かせる。でも頭と背中が…)

 そのとき、周りが急に明るくなった。雅也が掛け布団をめくったのだ。
「おやっ、お目覚めかい?」
 咲良の目の前には人肌があった。男の胸だ。少女は全裸の男に抱きしめられていた。
「どう? もう落ち着いたかい? 何時間も眠っていたけど」
(こ、これって、いったい、どういうこと? 先生と一緒にいる。も、もしかして、気を失ってるうちに…)
 咲良の心中を見透かすように雅也が言った。
「大丈夫だよ。安心して。何もしてないから。裸になって泣きじゃくる君を寝かせたあと、添い寝してただだよ」

 咲良はオスのニオイを生まれてはじめて感じ、急に恥ずかしくなった。
「せ、先生、ごめんなさい。簡単な言いつけも守れなくて…本当にすみませんでした」
 雅也がギュッと抱きしめた。
「いやっ、ボクのほうが悪かった。“秘密ごっこ”なんていう変なプレイを君に強要したボクが愚かだった。咲良は咲良であって美和ではないんだから。ホント、反省してるよ」
 咲良のつぶらな瞳からまた涙がこぼれ出した。
「先生、あ、ありがとうございます。わたし…う、うれしいです。でも、は、恥ずかしいです。体が熱い、熱いです。離れてもらってもいいですか?」

「離れてどうするの?」
「あ、あのー、服を着たいんですけど…」
「じゃぁ、ボクはどうしたらいいの?」
「そ、それは…」
「ボクは君のありのままの姿を見たいだけなんだ」
「そ、そんなこと言われても…」
「なにもストリップをやってくれって言ってるわけじゃないんだ。ただ見たいだけなんだよ」
 咲良は、先生の希望に応えなければならない、と思った。もともと、どんな命令にも従うと約束していたわけだし、自分を虐待しようとしているわけでもないのだから。

「わかりました。で、どうしたらいいんですか?」
 雅也は咲良の頭を何度も撫でた。
「目が合うと恥ずかしいだろうから、目隠ししてやろう。ちょっと待ってて」
 そう言うと部屋を出て、すぐまた戻って来た。咲良は布団から頭だけ出して目を瞑っていた。雅也が咲良の額に触れた。
「先生、な、なにをするんですか?」
「アイマスクをするだけだよ。ほらっもうできた。目を開けてみて。見える?」
「いえ、見えません」
「よし! じゃぁ、ゆっくりでいいからベッドから下りて!」
 布団から出た咲良がベッドに腰掛けた。体にはタオルケットを巻いている。雅也が咲良の右手をひいて誘導した。
「さぁ、ここに立って、こっちを向いて。そうそう、手を離すよ。いいね?」
 咲良は先ほどと同じ場所に立たされたが、アイマスクを着用しているのでわからない。とりあえず右手で胸を左手で下腹部を隠した。タオルケットは床に落ちた。

 雅也はベッドの上で胡座をかいて腕組みをした。
「どう気分は?」
 咲良はうつむいたままか細い声で答えた。
「やっぱり恥ずかしいです」
「うん、美しい。実に美しい。まるでボッティチェリの『ヴィーナスの誕生』みたいだ」
 咲良は平均的な身長だが、全体的にほっそりしていて足が長い。しかし、胸と腰はじゅうぶんに発達している。シルエットは美和とほぼ同じだ。
「じゃぁ今度は体育座りしてみて」
 咲良は素直に従った。このポーズなら恥ずかしい所がすべて隠れるからだ。
 しばらくして、雅也から新たな指示が出た。
「もう一度立ってみて」
 咲良は座る前と同じポーズをとった。

 またしばらくして、雅也が優しげな声で尋ねた。
「いまはどんな感じ?」
 咲良は思ったままを口にした。
「なんだか不思議な感じがします。体が浮いたような、ふわふわした感じです」
「ボクはいま、君のすべてを眺めている。どう? ボクの視線を感じない?」
「感じるかもしれません。恥ずかしくて、体が熱くなってきたような気がします」
「それはいいことだ。じゃぁ、ゆっくりでいいから、右手を動かしてごらん」
 乳房と腕が擦れ、自慰するときと同じ快感が染み出てきた。咲良にとっては予想外のことだった。
(あっ、ダメ。ダメ、ダメ。このままじゃぁ気持ちよくなっちゃう。もう手を止めなきゃ)
 しかし、想いとは裏腹に、右腕は勝手に双丘を刺激した。
 その変化を雅也は見逃さなかった。
「今度は手の平に力を入れてごらん」
 左胸が痺れはじめた。快感が下半身に放たれた。
「あっ」
 思わず歓声が漏れてしまった。
(は、恥ずかしい。先生に声を聞かれちゃった。ど、どうなっちゃうの?)
 体がふらついて倒れそうになったため、下半身で踏ん張ろうとしたら、内股が擦れて股間が刺激されてしまった。
(あっ、で、出ちゃう)
 咲良は愛液が秘口から漏れ出すのを感じた。


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豪円寺 琢磨
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