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歪形の家族性活(16)


 モモは歓びを感じている。
 その事実が祥子を驚愕させた。
 祥子にも男に叩かれた経験がある。ぶたれながらセックスしたこともある。その男とは、もちろん夫だ。しかし、叩かれながらのセックスは、文字通り苦痛でしかなかった。
 それなのに、モモは気持ちよくなっている。
 家庭内暴力に苦しめられた祥子にとって、にわかには信じがたいことだった。

 両目に責虐の炎を宿した作造が、アングルワイダーの中へ舌を差し入れて口内を舐めまわし、強烈な刺激に打ち震える女体をかたく抱きしめながら、真っ赤に腫れ上がった桃尻の膨らみを強打する。
「あう、あう、あうっ」
 身をよじらせているモモがヨダレを垂らして、歓喜の嗚咽を上げつづける。
 そのなんとも甘い嬌声を耳にして、祥子は自分が叩かれているような錯覚に陥り、内股に力を入れて股間を擦り合わせる。
 作造が祥子に話しかける。
「もうすぐ気をヤルから、よく見ておくんじゃぞ。エエな?」
 その言葉を合図とするように、赤縄で簀巻きにされた被縛女の全身が激しく痙攣したかと思うと、急にぐったりして動かなくなった。
 モモは叩かれただけで逝ってしまったのだ。

 会心の笑みをもらした作造が、悦楽に喘ぐモモを優しく抱きかかえる。
「苦しいじゃろ。いまとってやるからな」
 そう言って、アングルワイダーを外し、全頭マスクを脱がす。
「祥子、ボーとしてないで、立って挨拶しなさい」
 意を決した祥子がよろけながら立ち上がり、うつむいて息を切らしているパートナーに話しかける。
「は、はじめまして。磯谷祥子です。こんな姿で申し訳ありません」
 黒髪を頬にまとわりつかせたモモが、頭をもたげて祥子に視線を送る。

「あー!」
 混乱した祥子が素っ頓狂な声を上げる。
「お、お義母様!」
 ニンマリした作造が祥子を抱き寄せ、義母の正面に立たせる。
「そうだ。このオンナは美代だ」
 頬を赤く染めて床を見つめる祥子の顔を、作造が無理やり上げさせる。
「ほら、あらためて挨拶せんか!」
 しかし、驚きのあまり声が出ない。
 可愛い嫁の心情を察した義母が口を開く。
「祥子さん、驚かせてゴメンなさいね。こんな姿では会いたくなかったんだけど…」
 義母のすまなさそうな声を聞いて、義娘の口がとっさに動く。
「あっ、いえいえ。私こそ気がつかなくて、本当に申し訳ありません」

 確かに、いつも出迎えてくれる義母が今日は不在だった。愛娘もベビーシッターに預かってもらっている。このようなとき、義母は必ず事前に連絡をくれるのだが、今日はそれがなかった。
 きっと、義父に突然、プレイへの参加を言い渡されたのだろう。
 それにしても、今年で50歳になる体には見えなかった。年相応の体つきならわかったかもしれないが、義母は完全に想定外だった。いつも和服を着ているし、入浴を共にする機会もなかったので、こんなに若々しい肌をしていることを知らなかった。
 思い出してみれば、あの声のトーンは義母のものだ。でも、喘ぎ声を聞かされただけだったから気づかなかった。

「さあ、今日は母娘{おやこ}の饗宴じゃ!」
 麻縄を手にした作造が、娘を母の隣に吊るし、母を高手後手に縛り直す。そして、母娘の秘口に電動ローターを埋めて股縄で塞ぐ。肉芽にもピンクローターが当てられる。
「ワシはちょっと用を足してくるから、オマエたちはこのまま待ってなさい」
 支配者が部屋を出て行くと、二人だけの静かな部屋に淫具のモーター音がBGMのように響き、淫靡な緊張感が密室全体を包み込む。

 こわばった表情の美代が、薄くて上品な唇を動かす。
「祥子さん、私ね、ずっとあなたに謝りたかったの」
 祥子が横を向いて義母を見る。
「えっ、何をですか?」
 美代が祥子を見て何度も頭を下げる。
「祥子さん、本当にゴメンなさい。隆嗣がしたこと、許してちょうだい」
 祥子のつぶらな瞳がさらに大きくなる。
「お義母様、知ってらしたんですか?」
「ええ、隆嗣は何でも話してくれたから」
「何でもって…そんな…夜のことまで…」
「隆嗣は接し方がわからなかったの」
「接し方ですか?」
「そう、接し方。M女への接し方」
「エムジョ?」
「まだ気づいてないの? あなたは私と同じマゾよ。お義父様にもそう言われたでしょう?」
「ええ。でも…」
「お義父様があなたを嫁に選んだのは、M女としての素質に溢れていたからよ」
「そんなこと、見ただけでわかるんですか?」
「わかるのよ、S男には。私だってピンときたもの。それほど祥子さんが素晴らしいモノを持ってるってことなのよ」


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豪円寺 琢磨
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